ドケチ音大留学生のリアルなお財布事情
どうも、宝くじを買う勇気がなかなか出ないマルヒロです。
僕がCJCに留学していると、お金に関する質問を受けることがよくあります。
「アメリカの音楽学院に留学する」ってめちゃめちゃお金がかかりそうなフレーズだもんね
中でも留学を真剣に検討している方々からは、
「学費以外にかかる生活費の部分を知りたい」
というコメントをいただきます。
確かに、学費は調べればすぐにわかるけど、学生のリアルな生活費ってなかなか見当がつかないですよね。
ということで、今回はCJCに留学して3年半のマルヒロのお財布事情をどどーんと公開しちゃいます!
この記事を読めば、北カリフォルニアの学生生活でかかる生活費と、留学生が実践できる節約術が丸わかりです!
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収入はゼロ
基本的にアメリカにF-1ビザで滞在している留学生は、学校のキャンパス内であればアルバイトが可能ですが、僕の学校はものすごく小さいのでそもそもアルバイトの募集がほとんどありません。
創立3年目、在籍生徒数100人ちょっとの音楽大学に留学したメリット・デメリット - まるごとアドリブ
さらにいえば音大生はとにかく練習が命なので、学校の勉強と楽器の練習に集中したいのであれば、そもそもアルバイトをする時間的余裕がありません。
ということで僕は今のところ収入がゼロの状態です・・・。
ではどうやって生活しているのかというと、留学前のバイト代と親からの仕送りでやりくりしています。
僕の場合は、留学開始時に
「学費と毎月$1000の生活費を親が払う。卒業後は一切金銭的な援助をしない。」
という約束を両親と交わし、ありがたいことに収入ゼロでもなんとか生活できています。
ここらへんのお金の話は、各家庭によってさまざまなパターンがあると思います。
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1か月の予算と内訳
では、そんな仕送りをどう使っているかというと・・・
こんな感じの内訳になっています。
基本的には$800/月で生活できるようにし、急な病気や出費に対応できるようにプラスで$200を設定しています。
それではそれぞれの項目を詳しく見ていきましょう!
家賃:$640
この金額、ここ北カリフォルニア(ベイエリア)ではかなり安いです。
しかも水道・光熱費・インターネット込みなうえに、自部屋でのドラムの練習も許可されています!
知り合いのつてをたどって見つけたハウスシェア
こんなに恵まれた環境で生活できている理由、それは知り合いのつてです。
僕がCJCに留学するきっかけをくださった僕の先生に、学校周辺の知り合いを何名か紹介していただき、その中でちょうど空き部屋があってハウスメイトを探している方に出会いました。
形式はいわゆるハウスシェア。
一軒家の一部屋を借り、キッチンやバスルームは共同です。
もちろん複数の人と同居するわけですからお互いに気を遣う部分もありますが、僕の場合はシェア相手にも恵まれ、そこまでストレスなく生活できています。
ベイエリアに留学するなら一人暮らしは厳しい
もし皆さんが、僕と同じように$1000未満の家賃で生活したいということであれば、何名かと一つの家をシェアする以外の方法はありません。
ベイエリアの家賃はとてつもなく高いです。
学生街のバークレーの場合、2ベッドルームに小さなキッチン付きのアパートですら$2000くらいする場所がざらにあります。
もちろん大手大学であれば学生向けの寮などもありますが、その場合も部屋を誰かと共有する可能性は高いです。
家賃は何名かと同居すること前提で、大体$700~$1200の間で見積もっておくのが無難です。
食費:$100
こちらの記事も書いていますが、僕は基本的に自炊しかしていません。
バイトのできない私費留学生が実践しているアメリカでの節約術 - まるごとアドリブ
食材も週に1回、スーパーで必要最低限のものだけを買うようにしています
お肉は一番安い皮付き鶏もも肉。
野菜類は、安くて、いろんな料理に使え、栄養価も高いキャベツ・ネギ・ニンジンなどが中心。
主食はカリフォルニア米。
あとは卵。
味付けさえ工夫してしまえば、これらの食材だけでも意外と飽きずに毎日生活できますよ!
交通費:$30
僕は車を持っていません。
ですが、サンフランシスコ・オークランド・バークレーあたりの主要なエリアは、BARTという電車によって結ばれており、普段は自転車とBARTの組み合わせ(BARTは自転車持ち込み可)で割と自由に移動ができます。
(あと、ごくまれにUBERを使うときもあります)
学校へは自転車で通学していますし、日々の買い物も自転車で行ける範囲で済ませてしまいます。
ただ、コンサートを見るためにサンフランシスコやオークランドに出向く際はどうしても電車かUBERに乗らざるを得ないので、そういったときにかかる費用をざっくり$30程度で計算しています。
月によっては全くかからないときもありますし、逆に$30よりも多く使うときもあります。
ちなみにBARTの運賃は東京都内のJR線より少し割高です。
車を持っていると移動範囲は広がりますが、車の維持費・保険料・ガソリン代がかかるので、少なくとも$100ほど上乗せになると思います。
車持っていないので詳しいことは言えません。ごめんなさい・・・。
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携帯代:$30
携帯電話は、MetroPCSという会社のプリペイドプランを利用しています。
月のはじめに$30を支払うと、電話・SMSは無制限、データ通信は2GBまでLTE(その後通信制限アリ)で一か月利用できるという仕組みです。
月の終わりに利用した分を払う一般的なプランよりも割安で、なおかついつでも好きなタイミングで解約できるので、個人的にはプリペイドプランをおすすめします。
「2GBじゃ少ないよー」
って思う人もいるかもしれませんが、アメリカって日本に比べて無料でWiFiを利用できる場所が多いので、2GBでも不自由なく使えています。
もちろん外出中にYouTubeとかを見まくったら話は別ですが・・・。
スマホ本体は、MetroPCSで最初にプリペイドプランに登録した際に、キャンペーン価格で$60の格安Galaxyを購入しました。
どのキャリアも頻繁にこういったキャンペーンは行っているので、常にネットで情報収集することをおすすめします。
その他:$200
基本的には余った$200は貯金に回しますが、時にはイレギュラーな出費が発生します。
ミュージシャンならではの出費
ミュージシャンにとって命の次に大切なのが楽器。
ドラマーの場合、ドラム本体以外にも、打面の皮やスティックなどを定期的に購入する必要があります。
ここに関しては、日本もアメリカもあまり差はないかと思います。
学校関連の出費
学生として避けられない出費、それは教材です。
学期の初めに各授業のオリエンテーションがあり、必要な教材をリストアップしていくのですが、授業によっては高額な教科書が必要になる場合があります。
大体の学生が、先輩から譲ってもらったり、ネットで中古のものを購入することで最低限の出費に抑えています。
また、CJCではコンピューターを使った音楽制作の授業もあり、その授業に参加するためには特定のプログラムが必須となります。
正規の値段で買うと数百ドルかかるのですが、学生割引があるので大体$100以内に収まることがほとんどです。
(一部の学生は海賊版をタダでダウンロードしています・・・)
医療費と保険
生活していれば、病気になったりケガをしたりすることもあります。
何も起きないのが一番ですが、起きてしまったときは病院に行かざるを得ません。
さらに、アメリカの医療費はとにかく高いので、転ばぬ先の杖として医療保険に入るのは必須です。
大手大学であれば学生用の保険が用意されているのでそれに加盟すれば大丈夫なのですが、CJCのような小規模の大学の場合は自分で保険を探す必要があります。
僕はアメリカの留学生向け医療保険の中では高コスパと評判のISOという保険に入っています。
ISOの保険料は月額$30前後ですが、申込時に適用期間を指定し、その期間の保険料をまとめて払う方式になっています。
お財布と家族と相談しよう
ということで、僕のリアルな毎月の出費をざっと紹介していきました。
もちろんこれは一例にすぎませんが、ベイエリアでもいろいろと工夫すれば毎月$1000で生活できるということが伝わったでしょうか?
僕の場合は幸いにも親からの定期的な仕送りのおかげで、100%学校に集中することができていますが、これだけが最適な留学の形ではありません。
キャンパス内でバイトをすることで学べることもたくさんありますし、金銭的に余裕があるのであれば、もっといろいろな場所へ遊びに行って人と交流することで見れる世界もあります。
重要なのは、「自分の家庭の経済状況」と「自分が留学中に成し遂げたいこと」の両方を考慮し、しかるべき人たちと相談すること。
そのうえで、自分にとっての理想的な留学を実現するための予算を確保するようにしましょう。