まるごとアドリブ

ジャズの知識ゼロで「アメリカ唯一のジャズ専門音大」に留学したドラマーの奮闘記。

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海外でのトラウマ回避!Subwayでの注文方法と具材の選択肢を帰国子女が解説(動画付き)!

どうも、「サンドウィッチ」より「サンドイッチ」の表記がしっくりくるマルヒロです。

 

皆さんは海外(特にアメリカ)で、Subwayに行ったことはありますか?

 

お店の人が何を言っているかわからないし、自分の発音が伝わらなくて気まずくなるし、そもそもどういう順番で何を注文すればいいかもわからない・・・。

 

と、英語に自信のない人にとってはなかなかハードルが高いですよね?

 

そこで今回はみんなが避けがちなSubwayで注文する様子を、実際に僕が注文している動画を見ながら詳細に解説していきます!

 

動画の後には、各ステップの細かい解説と具材やソースの説明もつけているので、ぜひ最後までご覧ください。

まずは動画で確認しよう

詳しい解説

❶メイン

Subwayでの注文はメインとなる肉系の具材を選ぶところから始まります。

店舗内のメニューには、肉以外の具材も挟まった写真が載っているので、てっきりそれらも一緒に入ってくるのかと思いがちですが(というか日本はそのシステムですが)、実際にはこの段階で決まるのは肉だけです。

 

肉と言っても、ステーキやローストビーフ、ローストチキン以外に、ハム、サラミ、ミートボール、ツナ、またはそれらの組み合わせなど様々な選択肢があります。

 

ベジタリアンの方はここで"Just veggies"と言えばベジタブルオンリーのサンドウィッチを作ってくれます。

❷パン

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メインの具材を選んだら、次にそれを乗せるパンの種類を選びます。

これはお店によって品ぞろえが変わりますが、大体以下の6種類があることが多いです。

  • Italian:もっともオーソドックスでどんな具材にも合う
  • Flatbreadピタパンのような、少し硬くて平べったいパン。カロリー低め
  • Monterey Cheddar:Italianにチーズをふりかけ焼いたもの
  • Italian Herbs & Cheese:さらにハーブもふりかけたもの
  • 9-Grain Wheat:雑穀パン。意外となんにでも合う
  • 9-Grain Honey Oat:甘めの味付けの雑穀パン。照り焼きチキンなどと合う

❸チーズ

パンの次はチーズ!これも店舗と時間帯によって販売している種類にはばらつきがありますが、大体以下のものが選べます

  • Cheddar:サンドウィッチには最もよく使われるオレンジ色のチーズ
  • Jack:チェダーよりちょっとマイルドだけどほぼ同じ。色は白い。
  • Colby-Jack:まだら模様のチーズ。味は上二つとあまり変わらない
  • Parmesan:日本でもおなじみパルメザン。上3つより風味豊か
  • Swiss:独特の香りと後味が特徴の穴あきチーズ。塩味が少ない
  • Provolone:香り、味ともにかなり強烈だけど、チーズ好きにはたまらない
  • Mozzarella:最も淡泊なチーズ。イタリアン系の具材とよく合う
  • Pepper Jack:Jackに唐辛子を混ぜ込んだピリ辛チーズ

❹トーストの有無

チーズを選んだ段階でほぼ確実に聞かれるのが、トーストするかどうか。

トーストをすることでチーズがこんがりとろけますが、それと同時にハムやサラミ系は少しカリッとしてしまうので、しっとり感が欲しい人は断りましょう。

 

まあ、僕は圧倒的にトーストする派ですけどね・・・。

❺ソース&トッピング

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さあ、いよいよ最後のステージ・・・

といっても、ここまでちゃんとオーダーできた皆さんならもうそんなに難しいことはありません。

 

トーストの有無を確認後、ソースとトッピングを自由に選べます。

 

僕の経験上、店員さんには

 

❶ソースを聞いてからトッピングを聞いてくる人

❷トッピングを選んだ後にソースを聞いてくる人

❸こちらから言わないとソースをかけてくれない人

 

の3パターンがあるので、店員さんにソースの種類を聞かれなかった場合は焦らず様子を見て、最後の最後で確認すれば大丈夫だと思います。

 

基本的にアメリカ国内のSubwayで提供されているソースは以下の通りです。

  • マヨネーズ:ライトとレギュラーがあります
  • オリーブオイル
  • マスタード
  • ヴィネガー
  • Sweet Onion:日本のオニオンドレッシングに近い
  • Ranchアメリカでは定番のドレッシング。バターミルクサワークリームをベースにヨーグルトやマヨネーズの酸味と、エシャロットやガーリックパウダーなどの風味を合わせて作られます
  • Chipotle Southwestクリーミーランチドレッシングっぽいベースに唐辛子の辛味を加えた定番ソース
  • Subway VinaigretteSubway特製のヴィネグレットソース。オリーブオイルと酢、塩・胡椒に若干のハーブ類ととてもシンプルな味付けで、どんな具材にもよく合います

それ以外に、店舗によってはバーベキュー、ハニーマスタード、シラチャーソース、イタリアンなどの選択肢もあります。

 

もちろんソース無しを頼むこともできます。

 

トッピングは、

きゅうり、ピーマン(Green Peppers)、レタス、トマト、紫玉ねぎ(Red Onion)、ほうれん草、バナナペッパー(黄色い辛味のない唐辛子の酢漬け)、ハラペーニョ、オリーブ、ピクルス

などが一般的ですが、お店によってはニンジンやアボカドも置いているところがあります。

 

トッピングを指名する言い回しやタイミングについては、上の動画を参考にしてください。

 

すべての注文が終わった後に、オリーブオイルと塩コショウをかけるかどうか聞かれる場合もありますので、最後まで気を抜かないようにしましょう!

❻注文終了

注文が終わったら、レジにてお会計です。このタイミングで、飲み物やサイドメニューの注文と、持ち帰りか店内で食べるかどうかの確認をされます。

ここに関してはほかのファストフード店と同じですね。

Subwayなんて怖くない!

ということで、動画と詳細解説でSubwayでの注文方法をかなり丁寧にご紹介してきましたが、少しはSubwayが怖くなくなったでしょうか?

 

この解説をもとに、事前に脳内でシミュレーションをしてからお店に向かえば、きっとあなたも緊張せずにスマートにオーダーできるはずです!

 

英語の練習だと思って、気軽に行ってみてください!

(あ、ちなみにこの記事はSubwayステマではないのであしからず)

 

うまく注文出来たらぜひコメントやTwitterで僕にも教えてくださいね!

絶対に歯医者に行きたくない留学生の医療保険事情と虫歯対策

どうも、八重歯がチャームポイントのマルヒロです。

 

僕が留学中に一番気にしていることは、英語でもなく、ドラムの練習でもなく、健康管理と虫歯対策です。というのも、アメリカでは医療保険のシステムが非常にややこしく、歯科治療が適用範囲外の場合が多いからです。

 

今回はそんな留学生向けの保険のいろいろなパターンと、保険適用されない虫歯治療を避ける方法を紹介します!

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アメリカ留学中の医療保険ってどうなの?

インターネットで留学保険と調べると、ありとあらゆるサイトで様々な保険の紹介がされていると思いますが、それらのほとんどが日本の企業が提供している海外留学保険です。

短期留学者向けのものが多く、プラン内容も様々で調べるのが面倒ですが、日本語で問い合わせることができるので安心です。

 

中には長期留学者向けの保険もありますが、1年以上の留学となるとなかなかプランが見つかりづらい上に、値段も割高になります。

大手大学に留学する場合

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規模の大きい大学(University)だと、大体の場合は留学生が学校側に支払う費用に学校指定の医療保険への加入料が最初から含まれている場合が多いです。

 

大学側が提供してくれる医療保険は、大学内の医療センターを受診する場合などはかなり医療費が安くなるので、まずは自分が留学予定の大学がどういう仕組みなのかをきちんと調べましょう。

長期留学するけど、大学側で医療保険が指定されていない場合

語学学校や、僕が通っているCJCのような小さな大学の場合、自分で医療保険に加入する必要があります。

 

日本で海外留学保険に加入できる人はそれでもいいですが、なにせ割高なのでアメリカの医療保険に加入することをお勧めします。

 

僕が加入しているのがISO InsuranceCompass PPOというプラン。留学生向け保険の大手で、月額料金に対してのカバー率が割と良心的です。

 

(具体的なプラン内容はアメリカの医療保険の仕組みを説明する必要があり、それがものすごく複雑なのでここでは割愛させていただきます。ごめんなさい。需要があったら別の記事にまとめます。)

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保険に入ったとしても自分の歯は自分しか守れない

上記のどのパターンにせよ、保険に加入さえできれば万が一の場合に安心です。

とはいえ、健康でいることが最も重要なこと。

 

特に歯科治療はアメリカの医療保険ではカバーされないことが多く、外国人留学生を苦しめる要因の一つとして挙げられます。

虫歯対策

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風邪だったら自宅で療養することでどうにかなる場合が多いですが、虫歯は一度なってしまったらそうもいきません。

そのくせアメリカでの保険適用外の歯科治療はものすごく高額で、虫歯一本で何万円も取られることがあります。

 

だからこそ、充実した留学生活には徹底した虫歯対策が必要不可欠です。

マルヒロの顔

僕の友達は虫歯治療のためだけに一時帰国したよ

日本で歯医者に行っておく

もしまだあなたが日本にいるなら、今のうちに歯医者に行って虫歯がないかチェックしておきましょう。時間的に余裕がある場合は、親知らずも抜いておいたほうが安心です。

水道水を飲む

カリフォルニアの水道水はフッ素が含まれているので、僕はあえて水道水を飲んでいます。これは地域によって味も安全性も違ってくるので、しっかりと調べてから実践してください。

一日に歯磨き4回

とにかく口内を清潔に保つことが重要なので、食後には必ず歯磨きをしています。

 

朝起きた直後の口内も相当汚いらしいので、起きてすぐにも歯磨きをします。

ということで僕は一日当たり4回は歯磨きをしていることになります。

 

面倒かもしれないけど、お金のことを考えたら全然安いもんです。

念入りにフロス

歯の表面は歯ブラシできれいにできたとしても、歯の間はどうしてもブラッシングだけではきれいにできません。

だからこそデンタルフロスで歯の間もしっかりと掃除しています。

 

たださっと通すのではなく、歯のサイドの汚れをしっかり落とすイメージで念入りに何往復かさせています。

 

歯磨き粉のフッ素成分を落としてしまうので、フロスは歯磨きの前にしています。

歯磨き粉は高濃度フッ素のもの

最近は日本でもよく見かけるようになった、フッ素が高濃度で配合されている歯磨き粉を使っています。僕が今使っているのは低発泡・低刺激・研磨剤不使用のライオンのチェックアップスタンダードです。

 

寝る前に5回目の歯磨き

実は就寝前にもう一度歯磨きをします。この歯磨きでは汚れを落とすのではなく、フッ素ジェルを塗るのが目的です。

僕は同じくライオンのチェックアップルートケアというジェルを使っています。

 

一度ジェルを塗ったら、フッ素を落とさないようにあまり口をすすがず、水もしばらくは飲まないようにしています。

大変でも頑張るしかないんだ

ということで、僕の異常なまでの歯の健康に対する執念を洗いざらい話しました。

実は虫歯とストレスには相関関係があるらしく、新しい環境で一人で闘う留学生は虫歯になりやすい状態にあるのかもしれません。

dot.asahi.com

だからこそ余計に、自分の歯の健康を守っていく必要があると僕は思っています。

 

もしこれを読んでいるあなたがだらだらと甘いおやつを食べたり、あまり念入りに歯磨きをしない人だとしたら、いずれ金銭的にも身体的にもつらい思いをするかもしれません。まだ何も起こっていない今のうちに、しっかりと対策していきましょう。

ドケチ音大留学生のリアルなお財布事情

どうも、宝くじを買う勇気がなかなか出ないマルヒロです。

 

僕がCJCに留学していると、お金に関する質問を受けることがよくあります。

 

マルヒロの顔

「アメリカの音楽学院に留学する」ってめちゃめちゃお金がかかりそうなフレーズだもんね

 

中でも留学を真剣に検討している方々からは、

 

「学費以外にかかる生活費の部分を知りたい」

 

というコメントをいただきます。

 

確かに、学費は調べればすぐにわかるけど、学生のリアルな生活費ってなかなか見当がつかないですよね。

 

ということで、今回はCJCに留学して3年半のマルヒロのお財布事情をどどーんと公開しちゃいます!

 

この記事を読めば、北カリフォルニアの学生生活でかかる生活費と、留学生が実践できる節約術が丸わかりです!

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収入はゼロ

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基本的にアメリカにF-1ビザで滞在している留学生は、学校のキャンパス内であればアルバイトが可能ですが、僕の学校はものすごく小さいのでそもそもアルバイトの募集がほとんどありません。

 

さらにいえば音大生はとにかく練習が命なので、学校の勉強と楽器の練習に集中したいのであれば、そもそもアルバイトをする時間的余裕がありません。

 

ということで僕は今のところ収入がゼロの状態です・・・。

 

ではどうやって生活しているのかというと、留学前のバイト代と親からの仕送りでやりくりしています。

 

僕の場合は、留学開始時に

 

「学費と毎月$1000の生活費を親が払う。卒業後は一切金銭的な援助をしない。」

 

という約束を両親と交わし、ありがたいことに収入ゼロでもなんとか生活できています。

 

ここらへんのお金の話は、各家庭によってさまざまなパターンがあると思います。

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1か月の予算と内訳

では、そんな仕送りをどう使っているかというと・・・

 

こんな感じの内訳になっています。

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基本的には$800/月で生活できるようにし、急な病気や出費に対応できるようにプラスで$200を設定しています。

 

それではそれぞれの項目を詳しく見ていきましょう!

家賃:$640

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この金額、ここ北カリフォルニア(ベイエリア)ではかなり安いです。

しかも水道・光熱費・インターネット込みなうえに、自部屋でのドラムの練習も許可されています!

知り合いのつてをたどって見つけたハウスシェア

こんなに恵まれた環境で生活できている理由、それは知り合いのつてです。

 

僕がCJCに留学するきっかけをくださった僕の先生に、学校周辺の知り合いを何名か紹介していただき、その中でちょうど空き部屋があってハウスメイトを探している方に出会いました。

 

形式はいわゆるハウスシェア。

一軒家の一部屋を借り、キッチンやバスルームは共同です。

 

もちろん複数の人と同居するわけですからお互いに気を遣う部分もありますが、僕の場合はシェア相手にも恵まれ、そこまでストレスなく生活できています。

ベイエリアに留学するなら一人暮らしは厳しい

もし皆さんが、僕と同じように$1000未満の家賃で生活したいということであれば、何名かと一つの家をシェアする以外の方法はありません。

 

ベイエリアの家賃はとてつもなく高いです。

学生街のバークレーの場合、2ベッドルームに小さなキッチン付きのアパートですら$2000くらいする場所がざらにあります。

 

もちろん大手大学であれば学生向けの寮などもありますが、その場合も部屋を誰かと共有する可能性は高いです。

 

家賃は何名かと同居すること前提で、大体$700~$1200の間で見積もっておくのが無難です。

食費:$100

こちらの記事も書いていますが、僕は基本的に自炊しかしていません。

食材も週に1回、スーパーで必要最低限のものだけを買うようにしています

 

お肉は一番安い皮付き鶏もも肉。

野菜類は、安くて、いろんな料理に使え、栄養価も高いキャベツ・ネギ・ニンジンなどが中心。

主食はカリフォルニア米。

あとは卵。

 

味付けさえ工夫してしまえば、これらの食材だけでも意外と飽きずに毎日生活できますよ!

交通費:$30

僕は車を持っていません。

 

ですが、サンフランシスコ・オークランド・バークレーあたりの主要なエリアは、BARTという電車によって結ばれており、普段は自転車とBARTの組み合わせ(BARTは自転車持ち込み可)で割と自由に移動ができます。

 

(あと、ごくまれにUBERを使うときもあります)

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画像:bart by dennis

 

学校へは自転車で通学していますし、日々の買い物も自転車で行ける範囲で済ませてしまいます。

 

ただ、コンサートを見るためにサンフランシスコやオークランドに出向く際はどうしても電車かUBERに乗らざるを得ないので、そういったときにかかる費用をざっくり$30程度で計算しています。

 

月によっては全くかからないときもありますし、逆に$30よりも多く使うときもあります。

 

ちなみにBARTの運賃は東京都内のJR線より少し割高です。

 

車を持っていると移動範囲は広がりますが、車の維持費・保険料・ガソリン代がかかるので、少なくとも$100ほど上乗せになると思います。

車持っていないので詳しいことは言えません。ごめんなさい・・・。

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携帯代:$30

携帯電話は、MetroPCSという会社のプリペイドプランを利用しています。

月のはじめに$30を支払うと、電話・SMSは無制限、データ通信は2GBまでLTE(その後通信制限アリ)で一か月利用できるという仕組みです。

 

月の終わりに利用した分を払う一般的なプランよりも割安で、なおかついつでも好きなタイミングで解約できるので、個人的にはプリペイドプランをおすすめします。

 

「2GBじゃ少ないよー」

 

って思う人もいるかもしれませんが、アメリカって日本に比べて無料でWiFiを利用できる場所が多いので、2GBでも不自由なく使えています。

もちろん外出中にYouTubeとかを見まくったら話は別ですが・・・。

 

スマホ本体は、MetroPCSで最初にプリペイドプランに登録した際に、キャンペーン価格で$60の格安Galaxyを購入しました。

どのキャリアも頻繁にこういったキャンペーンは行っているので、常にネットで情報収集することをおすすめします。

その他:$200

基本的には余った$200は貯金に回しますが、時にはイレギュラーな出費が発生します。

ミュージシャンならではの出費

ミュージシャンにとって命の次に大切なのが楽器。

ドラマーの場合、ドラム本体以外にも、打面の皮やスティックなどを定期的に購入する必要があります。

 

ここに関しては、日本もアメリカもあまり差はないかと思います。

学校関連の出費

学生として避けられない出費、それは教材です。

学期の初めに各授業のオリエンテーションがあり、必要な教材をリストアップしていくのですが、授業によっては高額な教科書が必要になる場合があります。

 

大体の学生が、先輩から譲ってもらったり、ネットで中古のものを購入することで最低限の出費に抑えています。

 

また、CJCではコンピューターを使った音楽制作の授業もあり、その授業に参加するためには特定のプログラムが必須となります。

正規の値段で買うと数百ドルかかるのですが、学生割引があるので大体$100以内に収まることがほとんどです。

 

(一部の学生は海賊版をタダでダウンロードしています・・・)

医療費と保険

生活していれば、病気になったりケガをしたりすることもあります。

何も起きないのが一番ですが、起きてしまったときは病院に行かざるを得ません。

 

さらに、アメリカの医療費はとにかく高いので、転ばぬ先の杖として医療保険に入るのは必須です。

 

大手大学であれば学生用の保険が用意されているのでそれに加盟すれば大丈夫なのですが、CJCのような小規模の大学の場合は自分で保険を探す必要があります。

 

僕はアメリカの留学生向け医療保険の中では高コスパと評判のISOという保険に入っています。

 

ISOの保険料は月額$30前後ですが、申込時に適用期間を指定し、その期間の保険料をまとめて払う方式になっています。

お財布と家族と相談しよう

ということで、僕のリアルな毎月の出費をざっと紹介していきました。

 

もちろんこれは一例にすぎませんが、ベイエリアでもいろいろと工夫すれば毎月$1000で生活できるということが伝わったでしょうか?

 

僕の場合は幸いにも親からの定期的な仕送りのおかげで、100%学校に集中することができていますが、これだけが最適な留学の形ではありません。

 

キャンパス内でバイトをすることで学べることもたくさんありますし、金銭的に余裕があるのであれば、もっといろいろな場所へ遊びに行って人と交流することで見れる世界もあります。

 

重要なのは、「自分の家庭の経済状況」「自分が留学中に成し遂げたいこと」の両方を考慮し、しかるべき人たちと相談すること。

 

そのうえで、自分にとっての理想的な留学を実現するための予算を確保するようにしましょう。

ブルースって何?アメリカ音楽の代表格をアメリカの音大生が解説!

どうも、ブルーノートでいつか演奏がしたいマルヒロです。

 

皆さんは「ブルース」という言葉を聞くと、どんなことを思い浮かべますか?

 

渋い歌声?

ギターセッション?

哀愁漂う歌詞?

12小節の形式?

 

いろいろなものが思いつきますよね。

 

それもそのはず。実は「ブルース」は、定義づけがものすごく難しい音楽のスタイルなのです。

演奏される場所や、演奏する人のスタイルに応じて、同じ「ブルース」を演奏していても全く違う音楽が生まれます。

 

今回は、そんなよく聞くけどいまいち定義の分からない「ブルース」を徹底解説していきます!

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まずはいろいろなブルースを聞いてみよう

早速ですが、一般的にブルースと認識されている曲をいくつか聴いてみましょう!

❶Three O'Clock Blues - B.B. King

www.youtube.com

❷Match Box Blues - Blind Lemon Jefferson

www.youtube.com

❸C Jam Blues - Red Garland Trio

www.youtube.com

❹山口智充&山本耕史の即興ブルースセッション

www.youtube.com

❺伊勢佐木町ブルース - 青江三奈

www.youtube.com

なんとなく似ている部分も確かにあるけど、5曲とも全く違う雰囲気があるように思えませんか?

 

この違いはどうして生まれるのか?本当に全部ブルースなのか?

 

そういった疑問を今から解決していきましょう!

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音楽理論的にみるブルース

まずは現代のミュージシャンにとって、最も一般的なブルースの定義をご紹介します。

「12小節のAAB形式」

ブルースを演奏したことのある方ならピンときたかもしれません。

 

ロックやジャズバンドのセッションで「ブルースをやろうぜ」といったら、12小節の「ブルース進行」と呼ばれるコード進行を繰り返し、それに合わせてアドリブ演奏するのが一般的です。

 

この12小節は、

1~4小節:A(主題)

5~8小節:A2(主題の繰り返し、もしくは発展)

9~12小節:B(最初の8小節で提示された内容に対するレスポンス、もしくはまとめ)

という3段構成に分けられます。

 

上の動画でいうと、ぐっさんたちがギターで演奏しているのがまさしくこの形です。

 

この12小節のブルース形式で演奏する場合、コード進行がすでに決まっているため、誰でもセッションに参加できます。

 

同じ12小節のコード進行を繰り返し、その中で誰でも気軽にアドリブ演奏ができるため、この形式が最も一般的な「ブルース」の形としてミュージシャンの間で広まりました。

ブルーノートを使った響き

12小節の構成とコード進行のほかに、ブルーノートと呼ばれる特殊な音階を使うこともブルースの特徴の一つと言えます。

 

ブルーノートは、「本来使われる音階よりも、少し低く演奏される音と定義される場合が多いです。

 

もちろんその音楽のジャンルやキーによってどの音をどれだけ低く演奏するかは変わってくるのですが、キーがCのブルースでは「ドレミファソラシド」ミ・ソ・ラを半音下げて演奏することが多く、この半音下げた音たちのことを「ブルーノート」と呼びます。

 

さらに、そのブルーノートを強調するために、本来のドレミファソラシドからいくつかの音を抜いたブルース・スケールという特別な音階も存在します。

 

【ドから始まるブルース・スケース】

ド・ミ♭・ファ・ソ♭・ソ・シ♭

 

ブルースの最大の特徴のひとつは、このブルーノートの入ったブルース・スケールを多用した独特な響きのメロディだとされています。

ためしに、ピアノでブルース・スケールを適当に弾いてみてください。

それだけで十分ブルースっぽい雰囲気が出ると思います。

マルヒロの顔

え、でもなんで音を下げるの?

 

って思いますよね?

 

後ほど詳しく説明しますが、ブルースはアフリカ音楽の影響を強く受けています。

 

我々が普段耳にする音楽は、西洋で生まれた12種類の音階(ピアノの鍵盤の音)を使って作られますが、アフリカの音楽ではそこまできっちりした決まりはありません。

場合によって音の高さを微妙に上げたり下げたりすることで、様々な感情や情景を表現します。

 

その影響を受けたアメリカの黒人ミュージシャンが、アフリカ音楽の独特な響きを再現するために作り出したのがブルーノートなのです。

 

そして、このブルース独特の響きと、先ほど紹介したAABの構成さえ持っていれば、別に12小節じゃなくてもブルースとみなされることがよくあります。

 

例えばこの曲は12小節ではないですが、主題主題の発展アンサーという3段構成と、ブルースっぽい響きを活用しているので、一般的にはブルースの一つのバリエーションとして認識されています。

www.youtube.com

歴史的にみるブルース

さて、ブルースの一般的な定義を音楽的な観点から解説したので、ここからはさらにマニアックな話に入っていこうと思います。

アフリカ音楽とのつながり

さきほどもちらっと触れましたが、ブルースはアフリカ音楽の影響をものすごく受けています。

 

というより、ブルースは「アメリカ大陸に連れてこられたアフリカ人たちが、自分たちのアイデンティティを維持するために作り上げた音楽の一つ」です。

 

アフリカの音楽について勉強するとわかるのですが、アフリカの多くの地域では音楽と人々の生活がものすごく密接に結びついており、人々が普段の暮らしの中で体験したことを常に音楽で表現します。

 

(英語の本ですが、西アフリカ地域の音楽の役割に関してはこちらの書籍に詳しく載っています。)

 

 

ブルースもその文化の流れを汲んで生まれました。

 

ブルースは英語で書くと"Blues"

そして"Blues"には「憂い、悲しみ」といった意味があります。

 

本来ブルースは、アメリカの黒人が、自分たちの生きづらさを表現するための音楽として生まれたのです。

 

そこには12小節とか、ブルース進行とか、ブルーノートとかそういうのは一切関係ありません。ただ、心の中の叫びを音楽に乗せて表現すれば、それがブルースなのです

 

一番最初のリストの中では、❷のMatchbox Bluesがそれに一番近い形だと思います。

 

逆にいうと、最初に説明した音楽理論的なブルースの定義は

「心の叫びを表現する本来のブルース」

に影響を受けたミュージシャンが、ブルースっぽい音楽を演奏していくうえで少しずつ形になった、いわば「後付けの定義」だといえるでしょう。

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文化から見るブルース

現代におけるブルースの定義と、そもそものブルースの定義をご紹介したので、最後にアフリカで生まれたブルースがどのようにして現代の多様なブルースへと変化していったのかをさくっと説明します。

商業音楽化したブルース

黒人の「魂の叫び」の表現方法としてアメリカ南部で生まれたブルース文化が、1920年代ごろにとあるレコード会社の人たちによって発見されました。

その独特の響きとパワーに魅了された彼らは、その魅力を残しつつ、より大衆受けするような形に改良を加えたブルースを作り出します。

 

・しゃがれ声の男性が

・ギター1本で

・だらだらと日々の嘆きを歌うブルース

 

ではなく、

 

・透き通った歌声の女性シンガー

・当時大流行していたジャズの演奏に合わせて

・失恋などな都会的な悲しみを中心に歌い上げる

 

「シティ・ブルース」の完成です!

これ以降の「ブルース」と呼ばれる音楽スタイルは、基本的にこのシティ・ブルースをベースに作られていきます。

www.youtube.com

エレキギターの導入によるブルースの大改革

時は進み、第二次世界大戦が終わったころ、アメリカの音楽業界では技術が著しい発展を遂げ、新たにエレキギターなどの楽器が使われるようになりました。

 

その結果、エレキギターの新たなサウンドを取り入れ、よりリズミカルで踊りやすいブルースのスタイルが生まれました。

 

それがB.B.キングらに代表される、ブルース・ロックや、シカゴ・ブルースなどのジャンルです。

 

一番最初のリストだと、❶のThree O'Clock Bluesが良い例です。

 

このころには、最初に紹介した「12小節の進行」「ブルーノート」といった音楽的な要素がブルースというジャンルを定義づけるようになり、歌詞の内容はそこまで重視されなくなります(もちろんそれでも悲しみや怒りを表す歌詞が多いですが)。

日本の歌謡曲における「ブルース」

ちなみに、日本の歌謡曲にもアメリカのブルースの影響は流れ込んでくるのですが、日本で「ブルース」というタイトルがつくものの多くは、12小節でもなければ、ブルースっぽい響きの音階も使っていません。

むしろ日本では、本来のブルースの定義である「憂い・悲しみ」を表現しているかどうかが、「ブルース」というタイトルがつくかどうかのポイントになっているような気がします。

 

最初に紹介した青江三奈さんの伊勢佐木町ブルースもこのパターンですよね。

ブルースは自由だーーー!

ということで、今回は「ブルース」の定義について、いろいろな観点から解説してみました。

 

まとめると

・ブルースは12小節の3部構成が多い

ブルーノートという特別な音階を使った独特の響きが特徴

 

・もともとはアフリカ系アメリカ人による、日々の生きづらさを表現するための音楽

・1920年代ごろから大衆音楽の仲間入り

・1950年代のエレキギターの導入で一気にサウンドが変わる

 

・日本では、音楽的な要素より歌詞の内容がブルースかどうかを決めるポイント

 

といった感じですね。

 

結局のところ、ここまで色々な要素が絡んでいると、そう簡単に「ブルースとは○○である」と定義づけられないんですよね。

 

聴き手が「これはブルースだ!」と思ったらもうそれはその人にとってのブルースでいいんじゃないかな、と僕は思います。

 

とはいえ、この記事で少しは皆さんの「ブルースとは何か」という疑問が解消されていたらいいなーと考えていますので、もし何かわからない点や詳しく知りたいポイントがあれば、遠慮なくコメントやツイッターでお知らせください!

 

では、最後にこんな「ブルース」の動画を紹介してお別れしたいと思います。

www.youtube.com

リトルマーメイドのアンダー・ザ・シーは英語ダジャレの宝石箱や!ディズニーの名曲で英語を学ぼう!

どうも、マーメイドラグーンで一番好きなアトラクションはスカットルのスクーターのマルヒロです。

 

ディズニー作品を英語の教材にしている方ってどれくらいいるんですかね?

結構多いんじゃないですかね?

 

僕は小さいころからディズニー作品を使っていろいろなことを学んできておりまして、今回はその中からリトルマーメイドの「アンダー・ザ・シー」を教材にしたいと思います。

 

こちらの曲、海の生き物の名前や、音楽用語などを巧妙にかけた英語ダジャレが歌詞に

たくさん登場するので、めちゃめちゃおすすめなんです。

 

ノリノリに歌いながら、一緒にボキャブラリーも増やしちゃいましょう!

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まずはアンダーザシーの英語版を聴いてみましょう

この歌は、人間が住む陸の世界にあこがれる主人公のアリエルに対し、アリエルの父に仕えるカニのセバスチャンが「人間の世界は怖い。海の世界こそが安全だ。」と諭す内容です。

www.youtube.com

公式の字幕版なので、歌詞を追いかけながら歌いやすいですね!

 

それではここからは、僕が面白いと思った部分をピックアップして解説していきます。

あえての文法ミス

実はこの英語版歌詞には、「おや?」と思うような変な文法が使われている部分がたくさんあります。

 

例えば、

0:27ごろの"What more is you looking for?"

ここは本来なら"What more are you looking for?"になりますよね

 

ほかにも、

"While we devoting" ⇒ "While we are devoting"

"They sad 'cause" ⇒ "They are sad because"

などの表現が登場します。

 

もちろんリズムに合わせるために言葉を省略するのは、ほかの曲の歌詞でも起きることなのですが、この曲に関してはもう一つ理由があります。

 

この曲を歌っているセバスチャンは、ジャマイカ訛りの英語を話すキャラクターなんです。

ジャマイカは公用語が英語なのですが、ジャマイカ英語では文法的に必要な単語が省略されたり、アメリカの南部英語のように少し崩した言い回しをしたりします。

セバスチャンの歌い方もそのジャマイカ英語を反映しているわけなのです。

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クレバーだけどわかりづらい韻の踏み方

次に、僕がこの曲の歌詞で一番好きな部分を2つご紹介します。

 

一つ目がこちら

0:54~

As off through the waves they roll

(中略)

They sad 'cause they in their bowl

(中略)

They in for a worser fate

(中略)
Guess who's gon' be on the plate?

 

 

このポイントは、「海で自由に泳ぐ魚」「水槽(金魚鉢)に入れられた魚」「皿の上に乗っかった魚」の三段階の対比です。

 

"As off through the waves they roll"とは、語順を入れ替えると

"As through the waves they roll off"となり、

意訳すると「魚たちが波と戯れながら自由に泳ぎ回る」といった意味になります。

 

そのあとに出てくる「金魚鉢」という意味の"Bowl"と韻を踏むためにrollを最後に持ってきたのが非常にクレバーだと思います。

 

そしてさらに「"Worser fate(もっとやばい運命)"の魚もいるぜ」

「(人間がおなかをすかせたら)皿の上にのっかちまう魚はどいつだ?」

という質問を、"Fate""Plate"をかけてアリエルに投げかけています。

 

この質問はすなわち、「陸に近づいた魚は捕まって食べられてしまう(から海に残りなさい)」ということを伝えているわけですね。

日常会話でも使いやすい表現が登場

二つ目のお気に入り部分がこちらです

 

1:20~

We what the land folks love to cook

Under the sea we off the hook

 

ここはかなり分かりやすいと思います。

 

抜けている単語を付け加えてわかりやすくすると

"We are what the land folks love to cook"

"Under the sea, we are off the hook"

となります。

 

直訳気味に訳すと

「陸のやつら(つまり人間)は俺たちを料理したがる」

「海の下では釣り針から外れている」

となります。

 

ここでのポイントは、

"Off the hook"

という表現に限ると思います。

 

Off the hookとは、直訳すると「釣り針から外れている」

 

そこから転じて

「危機から脱出した」

「責任を免れた」

「見逃してもらった」

などの意味を持つイディオムです。

 

例えば、普段は真面目なのに、珍しく宿題を忘れた生徒に対して

 

"Okay, this is your first time, so you are off the hook."

(今回は初めてだから見逃してあげるわ)

 

という風に先生が言うことがあります。

 

本来であればこれは比喩表現になるのですが、セバスチャンたちは本当に釣り針の危険にさらされているので、比喩表現と直接表現のダブルミーニングとなっているわけです。

 

しかも、その手前の"cook"と韻も踏んでいる!

 

こんなにもうまくできた歌詞があるでしょうか!

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怒涛のダジャレパート

最後にご紹介するのは、曲の中でも特に盛り上がる「ラップパート」です!

 

ここでは「海の世界の楽しさ」を最大限にアリエルに伝えるため、海の仲間たちが楽しそうに音楽を奏でる様子をセバスチャンが片っ端から表現しています。

 

そして、その生物の名前と、演奏している楽器名(もしくは演奏の動作を説明する単語)がすべて韻を踏んでいるので、歌詞の分析をしていてもめちゃめちゃ面白い部分です。

 

それでは順番に紹介していきます!

 

  • Newt(イモリ)⇒ Flute (フルート)

  • Carp(鯉)⇒ Harp(ハープ)

  • Plaice(ツノガレイ)⇒ Bass(ベース)

  • Bass(バス)⇒ Brass(金管楽器)

  • Chub(イスズミ科)⇒ Tub(バケツ型の打楽器)

  • Fluke(夏ヒラメ)⇒ Duke of soul(ソウルの帝王)
    *本来Dukeは公爵の意味ですが、意味合い的に帝王の方が合うと思ったのでそうしています

  • Ray(エイ)⇒ He can play(演奏がうまい)
    *映像と音的に木琴のようなものを演奏していると思います

  • Lings(タラの仲間)⇒ Strings(バイオリン、ヴィオラなどの弦楽器の総称)

  • Trout(マス)⇒ Rockin' out(ノってる)

  • Blackfish(黒い魚。地域によってベラの仲間だったり、オナガだったり、メジナだったり、いろいろな魚をします)⇒ She sings(歌が上手い)
    *ここだけ「歌が上手い」となっているのは、Blackfishを声量のある黒人の女性歌手に見立てているからだと思います。ちょっと差別的です。

  • Smelt(ワカサギの仲間)and the sprat(ニシンの仲間)
    They know where it's at(どこでいい音楽がやってるかを知っている)
    *韻を踏む関係でちょっと無理やりな表現になっています

  • Blowfish(フグ)⇒ Blow(ラッパを吹く)

 

いやはや、こうやってみると、歌詞を考えた人もなかなか大変だったと思います。

リズムに合う音楽用語を見つけ、それと韻が踏める海洋生物の名前を持ってこないといけないんですもんね。

 

相当大変だったからなのか、一部淡水魚が混じっていたり、ちょっと音楽用語のほうが無理やりだったりしますが、そこも含めて楽しめるからいいんじゃないかなと僕は思います。

さいごに

ということで今回は、アンダーザシーの歌詞を徹底分析して、隠されたダジャレや普段使いもできる表現を探してみました。

 

音楽用語や魚の専門的な名前を日常会話で使うことはあまり無いとは思いますが、それでもこうやって歌詞を分析してみると、ボキャブラリーは増えるし、英語独特の表現やリズムも学べるし、何より歌を歌うのがもっと楽しくなります!

 

たまにはこうやって楽しみながら、ムダ知識を学ぶのもいいですよね?

 

みなさんの英語学習の時間を、少しでも楽しく彩れたらうれしいな~なんてね・・・

 

では、また次の記事でお会いしましょう!

英語歴15年目の帰国子女が紹介!英語にちょっと慣れた頃に起きた恥ずかしい失敗談5つ

どうも、最近の口癖は"Sweet(いいね!)"のマルヒロです。

 

つい先日こんなツイートをしたところ、予想以上に共感していただきまして、いいねが500以上つきました。

 

「あー、結構こういう失敗って皆さん経験してるんだなー」と思ったので、ほかにも似たような失敗談がないか思い出してみました。

 

それらの経験談を、事例⇒解説の流れでご紹介していきます。

 

共感したり、バカにしたり、参考にしたりしていただけたら嬉しいです!

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Happy Birthday!に大してYou tooと返す

(洋服屋さんでお会計中)

 

店員:The total will be 69 dollars.

マル:I would like use my birthday coupon.

店員:Sure thing! You're new total is 55 dollars.

マル:Sweet! Here you go.

店員:Alright, you are all set. Oh, and happy birthday!

マル:Thank you! You too!

店員:(Huh...?)

【解説】

冒頭で紹介した「条件反射のHow are you」と同じパターンです。

 

英語圏で生活していると、別れ際に

 

"Have a good day!"

(素敵な一日を!)

 

という挨拶をよくかわします。

 

これに対しての返答は、"You too!(あなたもね!)"が一般的なので、僕はこれを条件反射で言うようになっていました。

その結果、誕生日でもなんでもない店員さんに「あなたもハッピーバースデー!」という訳の分からない返答をしてしまったのです。

 

 

ほかにも、空港での"Have a good flight."や、ファストフード店での"Enjoy your meal."などもよく聞く別れ際の挨拶ですが、"You too"で返すとおかしくなってしまうので気を付けましょう。

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医者に「元気です!」と伝える

(体調不良でかかりつけの内科へ)

 

医者:Hi Hiro. How are you doing today?

マル:Good, how are you?

医者:Wait, why are you here then? Haha...

【解説】

これも条件反射が呼んだ事故です。

冒頭のツイッターの投稿でも説明していますが、どうしても"How are you?"と聞かれると、"Good, how are you?"と返してしまう癖がついていたんですよね。

 

だから、体調が悪くて病院に行ったのに

「調子はどう?」

「うん、いい感じ!」

というおかしな返答をしてしまいました。

 

先生が「え、じゃあなんで病院に来たの?」と笑いながら返してくれるまで、自分の言っていることがおかしいことに気づきませんでした・・・。

What's up?にいちいちちゃんと答えようとする

(朝、学校で)

 

友人:Hey Hiro, what's up?

マル:Hey man! I was just studying for my English test because last night I was told that this test is seriously going to affect our grades. You know, I think I told you this before but...

友人:Okay, let me tell you something dude. You don't have to tell me what is really up when someone says "what's up?" It's just a greeting.

【解説】

What's upになんて返したらいいのかわからない!

という英語学習者の方は多いと思いますが、僕も長年悩んだ一人です。

 

そんな中、What's up?には「なんか面白いことあった?」という意味があるということを学んだ僕は、それ以降"What's up?"と聞かれるたびに「その日あった面白いこと」を答えるようにしていました。

 

ですが実際には、"What's up?"は「うぃーっす」くらいの軽い挨拶なんですよね。

 

だから

"What's up man?"

"Hey! What's up?"

という、一見かみ合っていないこのやり取りのほうが、むしろ自然な"What's up"の使い方というわけです。

 

もちろん、どうしても伝えたい大事件が起きた場合には

"What's up?"

"Well actually..."

と話し始めてもいいんですが、特に伝えることがないときにまで無理する必要は一切ありません。

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「隣座ってもいい?」に対して「いやだ!」と言ってしまう

(学校の食堂にて)

 

友人:Do you mind if I sit next to you?

マル:Yes!

友人:Oh, you do mind...?(怪訝そうな顔)

マル:(え、なんか言っちゃった?)

【解説】

これは英語を勉強している人なら一度は経験のあるトラップだと思います。

 

なにかの許可を得るときには

 

"May I..."

"Can I..."

 

などの表現を使うのが一般的ですが、

"Do you mind..."

という表現もかなり頻繁に使われるんです。

 

これ、意味としては

「○○したら嫌?」

という聞き方をしているので

 

許可する際には

"No, I don't mind."

と返すのが正解になります。

 

僕のように"Yes!"と答えると、

「うん、めっちゃイヤ!」

という意味になってしまうので気を付けましょう。

 

とはいってもこの表現はネイティブの人でもややこしいらしく、

 

最近はネイティブ同士の会話でも

 

"Do you mind if I sit here?"

(ここ座ったらいや?)

"Yes, go ahead."

(うん、座りなよ)

 

というやり取りを聞くので、あまり気にしないでもオーケーだと思います。

Sure=Yesだと思い込む

(男女数人での会話)

 

友人A(女子):I know I'm not attractive.

友人B(女子):What are you talking about? Everyone in this class will tell you that you're attractive. Right guys?

友人C(男子):Yeah, you're not just good looking, but you are also very sweet. Right Hiro?

マル:Uhh... sure!

一同:(えっ・・・)

マル:(えっ・・・)

【解説】

日本語の「はい」に該当する言葉って、"Yes"以外にも色々ありますよね?

 

英語にちょっと慣れてくると、同じ言葉ばかり使うのがなんだかダサく感じてきてしまって、いろいろな表現を使いたくなってくると思います。

 

僕もご多分に漏れず、毎回"Yes"と言わないようにものすごく意識をしていた時期がありました。

 

そんな時期に多用していたのが、"Sure"

"Yes"より軽くて、なんだかネイティブっぽくて愛用していました。

 

でも"Sure"には

 

「まあね」

「かまわないよ」

「はいはい」

「君がそういうならいいよ」

 

といったニュアンスがあり、プラスな肯定の印象を与えづらいんです。

 

 

 

つまり上の場面で"Sure"を使うと、

「僕は別に特別かわいいとは思わないけど、みんなのその意見は否定しないよ」

みたいな冷たい言い方に聞こえてしまったんです。

 

僕としては「うん、そうだね!」というつもりで言ったのですが・・・

 

その後その場で

「おい、ヒロ。Sureってのはな・・・」

とニュアンスの解説をされた僕は、ひたすら謝り倒しましたとさ。

さいごに

ということで今回は、僕が実際に体験したちょっと恥ずかしい英語の失敗談を5つ紹介しました!

 

確かに失敗をした瞬間はだいぶ恥ずかしいですけど、そういった経験をして学んだことって絶対に忘れないので、むしろ貴重な経験なんじゃないかなって思います。

 

しかも数年経ったら、こんな感じで仲間と笑い話にもできますしね。

 

ただ、僕が今回紹介した失敗の中には、相手によってはかなり失礼になるものも含まれているので、そこだけは十分に注意してください!

5年間アメリカで過ごした帰国子女が小6の3学期だけ日本の小学校に編入するとどうなるのか

どうも、小学校時代の将来の夢はお笑い芸人通訳だったマルヒロです。

 

みなさんは、転校ってしたことありますか?

国内の転校ですら、転校する本人には相当なストレスが付きまといます。

 

それが海外の小学校から転校した場合はどうなるのか。

 

僕は諸事情により、小6の3学期という卒業間近のタイミングでアメリカから日本の小学校に転校しました。

マルヒロの顔

これ、帰国子女には割とよくあるパターンなんです

 

しかもその学校は、1~6年生まで1クラスずつしかない公立学校。

 

すでにめちゃくちゃ強固なコミュニティが出来上がっているところに、アメリカから帰国したマルヒロ少年は一人飛び込むことになったのです。

 

そんなマルヒロ少年が、そのあまりにも急な環境の変化にどう適応していったのかご紹介いたしましょう!

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そもそもなんでそんな中途半端な時期に転校したのか

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父親の帰任が決まったのが、ちょうど僕が小学校から中学校に上がるタイミングでした。

本来であれば春休み中に帰国したほうがいろいろと楽なのですが、公立の中学校よりは帰国子女が多くいる学校に入ったほうが安心だろうという判断で、僕は中学受験をすることになりました。

 

となると、中学受験のシーズンは2月ごろなので、それ以前に日本にいる必要があります。

その場合、12月末に母親と妹と一足先に帰国して、受験に備えていろいろと準備をするのが一番いいということで、小6の3学期から日本の小学校に通うことになりました。

僕以外のクラスメイトが全員幼馴染の状況

僕が通うことになった小学校は、都内のはずれの方にある小さな小学校。

 

全校で6クラスしかありませんでした、

 

僕が編入した6年生のクラスなんて、僕以外全員小1(もしくは幼稚園)から小6までずっと同じクラスで過ごしてきたので、僕の「部外者感」はすさまじかったと思います。

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とにかく浮きまくる「アメリカからやってきた大男」

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そもそも体が大きかった

僕はもともと小さいころから身長が高く、小6の時点で172cmありました。

しかもアメリカでの食生活のおかげで結構ぽっちゃりとしていたので、それだけでクラスから浮いてしまいました。

 

僕のことを噂でしか聞いていなかった下級生たちには

「でっかいガイジンが来た!」

と騒がれました。

 

登校するたびに周囲の下級生から奇異の目で見られるのは、12歳の僕には相当つらい経験でした。

どの授業にもついていけない

アメリカにいる間も、日本の小学生向けの教材を使って勉強していましたが、それでもカバーできる範囲はたかが知れています。

 

特に歴史や漢字の授業は、

「はい、2学期にやった内容だからわかるよね」

みたいなノリでどんどん進んでいってしまい、ちんぷんかんぷんでした。

 

ほかにも音楽の授業ではリコーダーやピアニカが吹けないし、体育の授業では跳び箱もマット運動も全くできずに笑われる始末。

 

ドッジボールすら、僕が知っているルールと日本の小学校のルールが違いすぎてめちゃめちゃ足を引っ張りました。

 

先生も帰国子女を受け入れるのが初めてだったらしく、僕が受けてきた教育と日本の教育がとことん違うことに戸惑っていました。

 

その戸惑いからか、

「お前そんなこともわからないのか!」

「こんなの日本だったら常識だぞ!」

「海外にいたからって甘えるな!」

と何度か怒鳴られたこともありました。

 

当時はショックでしたけど、今考えてみたら先生もパニック状態だったんだろうなーと思います

雑談についていけいない

アメリカにいる間も日本のテレビ番組を見ることはありましたが、やはり同級生の会話についていけるほどの知識はなく、流行りの番組やゲームの話になると一切ついていくことができませんでした。

 

中には気を使って、僕がわかりそうな話題を選んで話してくれる子もいましたが、僕の方がどんどん申し訳ない気持ちになってしまって、あまり会話が弾みませんでした。

英語を話すのが怖くなる

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同級生は全員、僕がアメリカから来たということをしっているので、ことあるごとに英語を話すように要求してきました。

 

また、英語の授業でも先生から積極的に指名されました。

 

最初のうちは言われたとおりに英語を話し、そのたびにクラスから拍手が沸き起こっていたのですが、いつしかその「特別扱い」が嫌になってしまいました。

 

僕はできる限りクラスになじみたいのに、英語を話せば話すほど「別世界からきたやつ」というレッテルを貼られているようで嫌になりました。

 

そのうち僕は、英語に関する話題を振られても

「ごめん、それはわかんないや」

「うーん、忘れちゃった」

とはぐらかすようになり、

 

英語の授業で回答する際もわざとカタカナ発音で話すようになりました。

息苦しかったけど、そうでもしないと絶対になじめないと思っていたのです。

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解決策:どうせ浮くなら思いっきり浮いてやればいいのさ!

このように浮きまくった結果、心を閉ざしかけていたマルヒロ少年ですが、とある人がその僕の苦しみに気づいてくれました。

 

その人とは、2週間に1回学校に来ていたアメリカ人の英語講師。

 

彼は僕がアメリカに住んでいたということを知り、休み時間中も積極的に話しかけてくれました。

そうやって僕の英語に触れていたからこそ、僕が授業中にわざとわからないふりをしたり、わざとカタカナ発音で答えたりしていることにも気づいてくれました。

 

そして2回目に会った際に、

 

「なんで君は自分の得意なことを隠すんだ!周りと違うのが恥ずかしい?俺なんて見た目から何から全部違うけど、もう日本に5年も住んでる。一度も恥ずかしいと思ったことなんてないぞ?君はアメリカで一体何を学んできたんだ?Be who you are.周りから浮くならとことん浮いちゃえばいいんだよ。それにどうせ君の周りの子たちとは、あと2か月くらいでバイバイしちゃうんだから。

 

という内容のメモを、授業終わりにスッと僕に渡してくれました。

 

特に最後の部分に勇気づけられ、僕は

「どうせもう見た目からして浮いているんだから、この際とことん浮いてみるか。

嫌われても、2か月我慢すれば終わるし。

という思いに切り替えました。

僕が実践した「浮きまくる」方法

ということで、その開き直り以降僕がとってきた「浮きまくる」行動をまとめてみます。

 

  1. アメリカの小学校でやっていたみたいに、先生が「これわかるやつー?」って言ったら必ず手を挙げる(もちろんわかっている場合のみ)
    ⇒周りがあまり積極的に手を挙げないので、相対的にめちゃくちゃ熱心に勉強しているように見える

  2. 雑談では無理に話を合わせず、代わりに相手の話題に適宜質問をする
    ⇒知識もつくし、会話の輪に入って盛り上げられる

  3. 体育や音楽などでできないことがあるときは「先生、これできません。どうやってやればいいですか。」もしくは「ほかにできそうなことってありますか。」質問する
    ⇒1番と同じように、積極性さえあれば結果として好印象。これを続けるとバカにしてくるやつも減る

  4. 英語やアメリカに関することを聞かれたら出し惜しみしない
    ⇒相手は単純な興味で聞いている場合が多いから、そもそも遠慮する必要はない

 

これらのことを続けた結果、当初は

「なにこいつ?」

「優等生ぶってんの?」

みたいな雰囲気を感じることもありましたが、そのうち

「ねえねえ、なんでそんなにいっぱい手挙げられるの?」

「もっと英語教えて!」

という具合に反応が好転しました。

 

やっぱり、目立たないように周りに合わせて自分の気配を消す人よりも、ちょっと「変な人」でも明るく積極的に行動する人の方が見ていて気持ちいいですからね。

 

この開き直りのおかげで僕と同級生の距離はだいぶ縮まり、卒業のころにはかなり打ち解けていたと思います。

 

もちろん思い入れの量が違うから卒業式では泣けませんでしたが、それでも

「あー、みんなと会えなくなるのちょっと寂しいな」

と思っている自分がいました。

 

あのときの開き直りがなければ、

「やっとこの学校ともおさらばだぜ!ひゃっほい!」

という気持ちだったかもしれません。

 

たった数か月の思い出でしたが、想定以上に楽しい思い出が詰まった小学校生活を送れてよかった今でも思っています。

まとめ

ということで、小6の3学期にアメリカから日本の小学校へ転校した僕が、どのようにしてクラスになじんでいったかということをご紹介しました。

 

この帰国と編入のタイミングというのは、お子さんと一緒に海外に滞在している方にとってはかなり悩ましい問題だと思います。

親御さん視点でのアドバイスはインターネットでもちらほら見かけるのですが、子ども目線の情報があまりないなと感じましたので、今回このような形でまとめてみました。

 

少しでもお子さんの学校環境を考える際の参考になればと思います。

 

ではまた。

 

創立3年目、在籍生徒数100人ちょっとの音楽大学に留学したメリット・デメリット

どうも、留学開始時から1キロも体重が変わらないマルヒロです。

 

僕は現在、カリフォルニアはバークレーにある

California Jazz Conservatory(通称CJC)

というジャズ専門の音楽学院に通っています。

 

こちらの学校、正式な音楽学院として認可されたのが2014年のため、僕が入学した2016年の段階ではまだ創立3年目でした。

 

しかも大学の規模がものすごく小さく、全校生徒も120人いるかいないかといったところです。

 

そんな「できたばっかり、小さい、実績も少ない、ジャズ専門」というニッチな大学に留学して4年目のマルヒロが感じる、CJC留学のメリットとデメリットをご紹介します!

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デメリット

個人的に、いいニュースと悪いニュースのどっちを先に聞きたいかと問われたら悪いニュースと答えるタイプなので、先にCJC留学のデメリットをご紹介します。

留学生の受け入れ態勢が整っていない

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CJCは、創立後まもなくF1ビザを取得した学生の受け入れを開始しました。

とはいえ、そもそも学生数が少ないので、海外からやってくる留学生もあまりいません。

 

そのため、必要最低限の手続きのノウハウはあっても、F1学生を受け入れる際の手順が割とあやふやです。

 

僕が入学する際も、ビザ申請に必要な書類はこちら側から

「○○と××と△△が必要だから送ってください」

とリクエストをして、やっと送られてくるような状態でした。

 

さらに、僕はなぜか一時帰国をしてアメリカに再入国しようとすると

「SEVIS(アメリカに留学する学生を管理するデータベースのようなもの)の情報に問題があるから」

といわれ別室に連れていかれるのですが(しかも毎回)、

 

それに関して学校の担当者に問い合わせても

「ごめん、よくわからない」

という返答しかもらえていません。

 

これに関してはいまだに解決していないので、現在進行形の問題だと言えます。

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OPTとかの仕組みをよくわかっていない

F1ビザを持った留学生には、

「在籍する大学で学んだことに関する分野の仕事をするなら、卒業しても1年間はアメリカに残っていいよ」

というシステム(OPT)があります。

 

僕と同じタイミングで入学したもう一人の日本人留学生は、このOPTを使ってアメリカ滞在の期間を延ばそうとしているのですが、学校側が

「OPT?なにそれおいしいの?」

状態だったために、いちからその仕組みを説明していました。

 

ほかにも、留学中のアルバイトの制限や、ビザ資格を保持するための必要最低単位数など、F1ビザで留学する学生には様々な条件が付随するのですが、当初学校側はほとんど理解していませんでした。

 

今でこそ、僕らが説明したおかげである程度理解してくれてはいますが、僕らも決してビザの専門家ではないのでなかなかわからないことがあります。

 

大手大学であれば、何か問題があっても留学生の諸々を担当する窓口に相談すればいいのですが、それができないというのはなんとも不安です。

学生としての恩恵を受けづらい

CJCのすぐ近くにあるUCバークレーなどの大手大学では、在学生が利用できる信用組合(銀行代わり)や医療保険、医療センターなどがあります。

また、学生証を提示することでスーパーでの買い物が割引になったり、学生限定のイベントに参加できたりもします。

 

残念ながらCJCには、学校指定の保険もなければ信用組合もありません。

学生証は発行してくれるので一部施設の学生割引は適用されますが、学校の知名度があまりにも低いため、UC生ほどの待遇は受けられません。

 

ほかにも、オンラインで学生向けの教材を購入する際に、自分が通っている大学の名称を入力することがあるのですが、CJCの名前が登録されていないために、学生として認めてもらえないケースも多々あります。

 

3年もこの生活をするとなれますが、いまだにUCバークレーの学生がスーパーで割引されているのを見ると、ちょっと悔しい気持ちになります。

開講される授業が少ない

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学生が少ないと、どうしても1学期の間に開講できる授業の数も限られてきます。

 

大手大学だと、同じ科目を複数の教授が教えていて、その中で自分の好みに合う教授の授業を選ぶというのがあたり前ですが、そんな贅沢なことはCJCではできません。

 

どんだけ自分が苦手な教授でも、その教授が必修科目を教えていたらその授業を取るしかありません。

 

また、必修授業が人数不足で開講されないという事故も起きます。

そうなってしまうと、もう1年待って履修する必要が出てきてしまうので、予定通り卒業するのが難しくなることもあります。

ここばかりは運の要素も強いのですが、早い段階でとれる必修科目はすべてとる、というスタンスでいないと後で痛い目を見ます。

 

ほかにも、学校を運営するスタッフの数も少ないため、事務室に誰もいなくて必要な機材を借りられなかったり、メールの返信がなかなか返ってこなかったりということも、小さな大学ならではのデメリットかなーと僕は思います。

メリット

では、ここまでだいぶ学校に対しての文句を垂れてきたので、ここからはCJCをほめちぎりたいと思います。

風通しがものすごくよい

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これは物理的な話ではありません。

というか、学校のほとんどが地下にあるので、物理的にいったら風通しはだいぶ悪いです。

 

そうではなく、意見の通りやすさの話です。

 

冒頭でもお伝えしたように、CJCはまだできたばかりの大学です。

ということは、学校側も常に試行錯誤をしながら少しずつ大学を育てている最中なのです。

 

この記事の前半でお伝えしたデメリットの多くは、僕が在籍していたこの3年間でもだいぶ改善されてきましたし、学校運営に対するフィードバックはかなり迅速に反映してくれます。

 

ある学期で○○先生の授業が不評だったので、次の学期では別の先生が教鞭をとっているなんてこともざらです。

 

困ったことがあれば、アポなしで学長室に行き、不平不満を学長に直接伝えることすらできます。

というか、学長の方から学生一人一人に、

「今学期の様子はどう?何か困っていることは無い?」

と声をかけてくれます。

 

僕も何度も学長に相談をし、その相談がきっかけで授業内容が変わったり、学校内の設備が新しくなったりしたこともありました。

 

こればっかりは、大手大学ではなかなか見られない現象だと思います。

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学生と教授が対等

学生の人数が少ないということは、授業はすべて少人数形式になります。

 

少人数授業の最大のメリットは、教える側と教わる側の距離感が近いこと。

 

人数も少ないから、みんながお互いの名前も特性も把握しているし、授業外でも気軽に話しかけに行って質問や相談をすることができます。

 

CJCの教授は、それこそバークリー音楽院などを卒業した一流プレーヤーばかりなのですが、皆さん学生たちを家族や友達のように扱ってくれるのです。

僕なんて、バークリー時代に上原ひろみと同級生だった教授と、サシでご飯に行ったことすらあるんですから!

 

しかもそこでも

「ヒロ、君はいま授業の内容で困っていることはないか?何かあればいつでも電話でもメールでも手紙でもなんでもよこしてくれ。」

という大変優しいお言葉をいただきました。

 

どうしても学校の規模が大きくなればなるほど、一人一人の学生に気を配れる教授も減ってきます。そういう点で、小規模の大学で勉強するということの恩恵を受けられるのではないでしょうか。

ひとりひとりの成長を見守ってくれる

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それだけ学生と講師陣の距離が近いということは、学生ひとりひとりにきちんと目が行き届いているということを意味します。

 

そして、それこそがCJCのカリキュラムの最大の強みだと思います。

 

実はCJCの講師陣は定期的にミーティングを開き、それぞれが受け持つ授業での学生の様子を共有しているそうです。

そこで、学生ひとりひとりの成長度合いや得手不得手を全員が把握し、次の学期以降の指導方針を検討するそうです。

 

ほかにも、学長や学長のアシスタントが普段の授業の様子も常にチェックしていて、学生がそれぞれどれくらいのレベルの技術と知識を身に付けているのかを把握しています。

 

さらに学長に至っては、学期末の定期演奏会ですべてのグループ(すなわちすべての学生)の演奏を確認します。

 

それらのデータは、学期ごとにアンサンブル(バンド形式の実践型授業)を組む際に使われます。

同じくらいのレベルの学生が同じアンサンブルに入るように調整し、常に学生同士で切磋琢磨できる環境を作ってくれるのです。

 

それ以外にも、

「君はこれが苦手だからこの授業をとったほうがいい」

「今学期はこの授業の難易度を少し下げたから、君は今のうちにこの授業を取ったほうがいい」

といった履修のアドバイスも、上記のデータをもとに伝えてくれます。

 

そしてそれだけ一人一人の学生の成長度合いを見てくれているので、講師陣も常に褒めたりアドバイスをくれたりするのです。

 

「ヒロ、○○先生から聞いたよ!今ブラジル音楽に力を入れてるんだってな?それならこのアルバムおすすめだから聞いてみるといいよ!」

 

とか

 

「ヒロ、さっきちょろっと聞こえてきたけどあのドラムソロめっちゃよかったよ。去年僕のアンサンブルで演奏していた時よりもバスドラムが安定していてすごい心地よかった。この調子でもっとうまくなろうな!」

 

とか言われたら、学生としてはめちゃめちゃモチベーション上がりませんか?

 

僕はこのものすごくパーソナルなフィードバックシステムがあったおかげで、常に高いモチベーションを維持しながらこれまで3年間CJCに通ってきました。

 

僕がCJCに入ってよかったなと一番思えるのは、この仕組みです。

さいごに

ということで、今回は小規模&創立したばかりの音大で経験したメリットとデメリットを細かく紹介してきました。

 

もしアメリカへの音楽留学を検討している人がいたら、この記事を参考にしてCJCも留学先の候補に入れていただければなと思います。

 

そして、CJCに関する質問やご相談がある方は、いつでもツイッターやコメントで直接聞いてくださいね!

よろこんでお力になります!

 

ではまた。

アメリカで生き抜くために自分の笑顔力を鍛えよう

どうも、くしゃっとした笑顔の女性がタイプのマルヒロです。

 

みなさんは自分の笑顔にどれくらい自信がありますか?

写真を撮る際に「もっと笑ってー」と言われたことはありませんか?

 

僕の経験上、日本にずっと住んでいる人は、アメリカに住んでいる人に比べて笑顔の作り方がへたっぴな人が多いと感じます。

 

でも笑顔って、コミュニケーションを円滑にするためにはとてつもなく重要なツールです。特にアメリカで生活するなら、笑顔を瞬時に作れることはものすごく重要なスキルになります。

 

ちなみに僕は小学校時代に徹底的に笑顔の練習をしたので、自分の笑顔にはかなり自信があります(あとで証拠の自撮り画像載せます)。

 

東京ディズニーランドでキャストとして働いていたころには、先輩キャストに

「マルヒロくんの笑顔をみんな見習ってほしいわ」

と言われたことすらあります。

 

ということで今回は、魅力的な笑顔を手に入れるための方法と、実生活で笑顔を使う場面をマルヒロが徹底解説していきます!

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最大のコツはほっぺたを引き上げること!

アメリカ仕込みのスマイルを作る際に最も重要なのは、口角でも歯でもなく、っぺたの筋肉です。

 

よく日本の接客サービスのマニュアルやマナー指導の本などでは、割り箸を口にはさんで口角を上げる練習が推奨されていますよね?

でもあの方法で口角をひっぱりあげようとすると、割とすぐに口周りがぷるぷるしてきませんか?

 

その状態で鏡を見てください。

 

かなり「ひきつった笑顔」をしていると思います。

 

確かにこの割り箸方式は、上品な微笑みを作るためには効果的な方法なのかもしれません。

ですがその程度の微笑みではアメリカでは通用しません。

 

そのひきつりスマイルの状態から、もう少しだけ口を横に大きく広げ、さらに頬の筋肉(特に目の下の部分)をぐっと上に持ち上げてみてください。

 

頬骨のところがぐっと上に上がって、視界が少し狭くなったら成功です。

 

この状態だと口が逆三角形になり、目が自然と細くなると思います。

 

これこそが理想とするスマイルです。

参考として、恥ずかしながら僕の自撮りを載せてみます。

 

あくまで参考です。

 

別にうぬぼれているわけではないですからね?

 

たたかないでくださいね?

 

いいですね?いきますよ?

 

では、どうぞ

f:id:maruhiro_ca:20190824180629j:plain

 

一番左が「日本人の写真でよく見るひきつりスマイル」

真ん中が「自然なスマイル」

一番右が「ディズニーキャスト風の全力スマイル」

 

ひきつりスマイルとそうじゃない2つを比べると、頬と目の下に力が入っているのが画像からも多少は伝わると思います。

 

もちろん右の全力スマイルをしなくても、真ん中のように頬をすこし上げるだけで簡単に笑顔は作れます。個人的には、歯を見せるように意識するより頬を意識したほうが自然な笑顔になりやすいと思います。

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歯は上だけみせる

できあがったスマイルをさらに魅力的なものにするなら、上の歯だけを見せることを意識しましょう。

というより、下の歯まで見せようとする必要はありません。

 

「口を大きく開いて笑って」

 

というと、頑張って下の歯を見せようとあごの部分に力を入れる人がいるのですが、それでは逆効果です。

 

あごに力が入ると笑顔が不自然になります。

さらに心理学的にも、魅力的な笑顔は上の歯だけがしっかり見えている状態だということも証明されています。

 

無理して下の歯を見せても、損しかしないということですね。

どんな場面で笑顔を使うのか?

さあ、ここまで読んできた人は全員もれなく素敵なスマイルを習得していると思いますが、重要なのはこのスマイルがどんな場面で必要になるかということです。

 

ここからは、僕がアメリカで生活するうえで意識して笑顔を作る場面をご紹介していきます。

挨拶

これはアメリカに限った話ではないですが、やっぱりコミュニケーションのきっかけとなるのは挨拶。

 

初対面だろうが、長年の友人だろうが、気持ちの良い笑顔で挨拶をかわすのは人としての最低限のマナーだと思います。

 

特にアメリカでは、街中ですれ違った赤の他人やスーパーの店員さん相手にも

"Hi, how are you doing?"

と声をかけることがよくあります。

 

こういったときには特に、

「私はあなたのではありませんよ」

という意味を込めて、満面の笑み明るく声をかける必要があります。

 

ほかにも、自分が電話で話している最中に知り合いが通りかかったときに、声を出さずにアイコンタクト笑顔だけで

「ちゃんとあなたのことを認識してますよ」

というメッセージを送ることもあります。

 

さらに、声が届きづらい距離や環境にいる知り合い(オフィスの窓越しなど)に挨拶する際にも、アイコンタクトと笑顔で済ませることが多いです。

 

  • 目があったらすかさず笑顔を作る
  • "Hi"と言いながら笑顔を作る

 

この2点を意識することは、アメリカで生活をするうえでかなり重要です。

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相槌の代わり

日本人の英語学習者が戸惑うことのひとつに、英語と日本語の相槌の違いがありますよね。

 

 日本語では、実際に「うん」や「そうだね」などの言葉を発することで話し手に対するリアクションをとります。

一方英語ではそういった「相槌」に該当する言葉はほとんどなく、無言でアイコンタクトと表情の変化でリアクションを取ることがほとんどです。

 

 そうなると、重要になってくるのが表情

相手がハッピーな話をしているときには笑顔を、相手が悲しい話をしているときには泣き顔を作る必要があります。

 

特に笑顔は話題に関わらず

「あなたの話を聞いていますよ」

という意味にもなるので、会話中に笑顔を作るタイミングというのはかなり多くなります。

 

相手が話している最中に目を合わせてきたら、たまにニコッとしてあげるように意識するといいと思います。

証明写真

日本で履歴書や免許証の証明写真を撮る場合、基本的には無表情で撮らないといけませんよね?

一方アメリカでは、一部例外を除いてほとんどの証明写真に笑顔で写ることが可能です。(パスポートの場合は目元の形が変わりすぎてしまうほどの笑顔はNG)

 

むしろ写真を撮る際に、

「あんた笑わなくていいの?」

と言われることすらあるので、

 

口角と頬が上がった自然なスマイルを瞬時に作れるようになっておくと何かと便利です。

学校のPicture Day

アメリカの学校では、年度のどこかのタイミングでほぼ必ずPicture Dayという日が設けられています。

 

Picture Dayはその名の通り、全校生徒が自分の写真を撮ってもらう日です。

 

もちろん記念として家族が購入することも可能ですが、この写真はその後1年間、様々な場面で使われます。

例えば、学校内での表彰や、スポーツチームのメンバー紹介、学生証、イヤーブック(年度の終わりに配られる1年間の思い出を記録したフォトブック)などに使われます。

 

それだけ重要な写真なので、アメリカの子どもたちはみんなおしゃれをして、バシッとポーズも決めて写真撮影に臨みます。

 

僕はアメリカの現地校で初めてPicture Dayを経験した際、いったい何のための撮影なのかもよくわからなかったうえに、笑顔の作り方もへたくそだったために、ものすごく中途半端な顔をした写真を一年間使う羽目になりました・・・。

 

そんな思いをしないためにも、アメリカの学校に通う予定のある人は、今のうちに笑顔の作り方を練習しておきましょう。

まとめ

さあ、ここまで読んだあなたは、きっとハリウッドスターのような素敵なスマイルをすでに手に入れているはずだと思います。

 

とにかく頬の筋肉と上の歯を意識して、リラックスした笑顔をマスターしましょう。

 

いい笑顔の作り方がマスターできれば、挨拶も、相槌も、証明写真ももう怖くありません!

そのスマイルを武器に、どんどん友達を作っていっちゃいましょう!

 

ではまた。

アメリカの小学校で英語を学んだせいで、学習障害があると思われた話

どうも、現在ポルトガル語を勉強中のマルヒロです。

 

僕は父親の仕事の都合で、小学校1年生の時に渡米しました。

そこから5年間でいろいろな経験をし、かなり高いレベルの英語力を身に付けることができました。

 

いつしか英語は自分の武器となり、僕に様々な出会いと喜びをもたらしてくれました。

英語に自信があったから、留学もそこまで悩まずに決めることができました。

 

その一方で、留学生活を始めた当初、僕は自分の英語力にかなり苦しめられました。

 

今回は、小学生時代にアメリカで英語を学び小6で英検1級をとった僕が、留学してからどうして自分の英語に苦しめられたのかということを説明していきます。

 

帰国子女の方、必見です!

 

そして駐在中、もしくは駐在予定のご家族は、ぜひとも僕の体験談を参考にして、お子様の英語学習と向き合っていただければと思います。

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12歳でネイティブ並みの英語力を身に付けた僕

やはり幼い子どもの脳というのは、大人の何百倍も速く情報を吸収します。

僕は初めて渡米したのが7歳だったので、そこからの5年間でみるみるうちに英語力を上げていきました。

 

特に僕の場合は、現地校に入学していきなりいじめられた経験があったので、そのいじめから抜け出そうという思いでがむしゃらに英語を勉強していた時期もありました。

 

www.maruhiro-jazz.work

そのおかげで、初対面の人からはアメリカ人だと間違われるくらいの英語力を身に付けました。日本に帰国した直後に受験した英検では、無事1級を取得できました。

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日本に帰国後も英語力をキープ

僕にとって英語力というのは、自分をいじめから救ってくれた武器でもあったので、そう簡単に手放したくはありませんでした。

 

そこで、小学校6年生の終わりに帰国した僕は、帰国子女が多い国立の中高一貫校へ進学します。

 

もちろんアメリカの学校に通うのに比べて英語を使う機会は減りましたが、それでも帰国子女が周りにたくさんいたし、ある程度自分の英語力をキープできたとは思います。

 

ただ、ここで重要なのは

 

僕はあくまで当時の英語力をキープしていた

 

ということ。

 

多少語彙が増えることはありましたが、アメリカで過ごした5年間と比べると、中高で過ごした6年の間に僕の英語力が成長することはほとんどありませんでした。

 

「すでにネイティブレベルの英語力があったならキープするだけでいいじゃん」

 

と思う人もいるでしょう。

 

確かにその通り。

実際僕は日本に帰国した後も、アメリカで生活する分には全く苦労しないレベルの英語力を維持していました。

 

それでも僕は自分の通う大学で、自分の英語力が原因で、学習障害があると勘違いされてしまいました。

見た目は大人。発音はネイティブ。でも内容は小学生。

その勘違いの原因は実にシンプル。

 

僕の英語力の95%は小学生時代に培ったため、普段の会話で使う単語やフレーズのほとんどが、小学生が使うようなシンプルなものでした。

 

でも見た目や声は大人。

 

しかも発音はネイティブ並み。

 

初対面の人は僕の発音や文法を聞いて、僕のことをアジア系のアメリカ人だと思います。実際に「ジャパニーズ・アメリカンだよね?」と聞かれたことも何回もあります。

 

でも話をすればするほど、語彙力の低さや文法のミスなどが少しずつ会話に現れてきます。

 

どこかのタイミングで自己紹介をするタイミングがあれば、僕が日本生まれの日本人で、英語は僕にとって完全なる第二言語だと伝えられます。

 

でもその機会がないと、話している相手としては

 

「こいつ、なんだか小学生みたいなしゃべり方するなー。」

 

という印象を受けるわけです。

 

自分でもそれには気づいていて、その発音と内容のギャップをなるべく悟られないようにするために、いつしか大学ではあまりしゃべらなくなりました。

やさしさがあだとなる

そんな風にして過ごしていた大学1年生の2学期初日。

 

イギリス文学の授業を受講していたのですが、その先生が授業終わりに僕のところまでやってきて

 

「マルヒロ、あなたはスペシャル・ニード(特別支援)が必要かしら?私そういう学生たちのサポートをずっとしてきたから、遠慮なく何か必要なら言ってちょうだいね。」

 

と声をかけてくれたのです。

 

その先生はとてもやさしい女性なので、本当に心から僕のことを思ってそう言葉をかけてくれたのだと思います。

 

でも僕にとってはかなりショックでした。

 

自分の英語力が小学校の時のまま止まっているせいで、自分の英語力がちぐはぐになっている。そしてその問題を解決しようとせずに、ただ黙ってやり過ごそうとしていたら、むしろ大きな誤解を呼んでしまった。

 

その事実をまじまじと突き付けられました。

 

こういってしまうとノンネイティブスピーカーで英語学習を頑張っている方々に対してかなり失礼に聞こえてしまうかもしれませんが、

もし僕の発音がもっと非英語話者っぽかったら、こんな風には思われなかったのかな

とも考えました。

中身のアップデートに取り組む日々

その言葉をかけられて以来、僕は新聞や論文、ニュース番組、友達同士の会話などから、自分が知らない表現や単語を抜き出しては意味を調べて自分のものにする練習を続けています。

 

言語って面白いもので、自分の年齢や社会的地位が変わると、使うことばの種類も変わってくるんですよね。

だから常にその時の自分にふさわしい語彙や表現を、自分から積極的に自分のものにしていく必要があるんです。

 

ちなみにこれは英語だけじゃなく、日本語にだって言えることです。

40のサラリーマンが、JKのような言葉遣いをしていたら、それはちょっと違和感がありますよね?

それと同じです。

さいごに

僕がこの経験から伝えたいことは、

 

英語が流ちょうに話せる帰国子女でも、常に英語を勉強していないと将来的にはなんらかの形で苦労をする

 

ということです。

特に帰国子女は発音がきれいな人が多いのですが、それが逆に足かせになることもあるということを知っていてください。

 

そして帰国子女で

  • 将来的に英語を使う仕事に就きたい
  • これからも英語を使っていきたい
  • 海外大学に進学予定

という方は

今の自分の英語力で慢心せず、常に新しい英語をインプットして自分の英語力の中身をどんどんアップデートしていってください。

 

それができたら、鬼に金棒です。

 

僕も皆さんと一緒に頑張ります!

 

では、また次の記事でお会いしましょう!

笑いながら英語力チェック!英語学習15年目の僕が教材として見てきたアメリカのコメディ番組を難易度別に紹介

どうも、小学生の頃の夢は「ダウンタウンの再来と呼ばれるお笑い芸人」だったマルヒロです。

 

英語学習を進めている皆さん、

「今の自分の英語力ってどんなものなんだろう?」

と思うことってありますよね?

 

そんなときにおすすめしたいのが、海外のテレビや映画を観ること。

 

「1年前は全く理解できなかったけど、今は字幕なしでもストーリーがわかる!」

「子供番組レベルの英語なら100%理解できたぞ!次は大人向けドラマが理解できるように頑張ろう!」

 

といったように、自分の成長度をわかりやすく教えてくれる指標になります。

 

その中でも今回は、僕が自分の成長度を測るために見ていたアメリカのコメディ番組をご紹介します。

この記事を使って、自分の英語話者としてのレベルがどれくらいなのかを笑いながら測っちゃいましょう!

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番組紹介の前に伝えたいこと

なぜコメディ番組なのか?

コメディ番組は、その国の言葉・文化・歴史をある程度理解していないと笑えないことが多く、言語を学ぶひとにとってはかなりハードルが高いと個人的に思っています。

 

だからこそ、

コメディ番組を使えば、単純な英語の知識以上の「海外で通用するコミュニケーション力」の度合いをチェックできるのです!

 

(今回紹介するのはアメリカの番組なので、これらの番組の笑いを理解できたら、アメリカのネイティブスピーカーばりのコミュニケーション力があるということになります。)

番組の選び方

僕自身が7歳のころから現在までの15年間で実際に観てきたテレビ番組のみをピックアップしています。

 

ですので、

「おいおい、その作品を紹介するならこっちの方が先だろ」

みたいなツッコミは心の中にそっとしまっていただくか、ツイッターのDMでお願いします。

 

とはいえ、できるだけ全国的な知名度のあるメジャーな作品をピックアップしていますので汎用性は保証いたします。

 

では、初級レベルから順にみていきましょう!

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難易度★☆☆☆☆:iCarly

www.youtube.com

【番組概要】

シアトルの高校に通う親友同士のカーリーとサムが、ひょんなことからウェブ配信番組のスターとなり、番組の技術担当で機械オタクのフレディーや、カーリーの兄のスペンサーと共に色々な事件に巻き込まれていくドタバタコメディ。

 

【解説】

ニコロデオンという子ども向けチャンネルで放送されていた、小中学生向けの実写ドラマのひとつです。

いわゆるSit Com(シチュエーションコメディの略)といわれる系統の番組で、テレビの中から笑い声が聞こえてくるのが特徴です。

 

iCarlyに限らず子供向けチャンネル内のドラマは、使われる英語のレベルが簡単&実用的で、演者の動きも大袈裟なので、ストーリーが理解しやすいです。

1話完結型のストーリーがほとんどなので、初見でもかなり楽しめます。

 

学校あるあるも沢山登場するので、特に英語を勉強し始めた留学予定の学生さんや、駐在予定のお子さんにオススメです。

 

【類似番組】

Henry Danger

Suite Life Series

Bunk'd

Game Shakers

などなど

難易度★★☆☆☆:Spongebob Squarepants

www.youtube.com

【番組概要】

海底のパイナップルに住む黄色いスポンジと海の仲間たちのヘンテコな生活を、シュールかつポップに描いた大人気アニメシリーズ。

 

【解説】

日本でも割と知名度のある作品ですね。

アメリカでは1999年から放送されている長寿番組で、アメリカ人で知らない人はいないと言えるほどの知名度です。

 

「アニメの方が実写ドラマより難しいの?」

と意外に思われた方もいるかもしれませんが、スポンジボブのお笑いは

 

おバカ50%+シュール45%+アダルト5%

 

で成り立っています。

 

アメリカの一般社会でのあるあるや、大人しかわからない言葉遊びも含まれており、レベル1の子供向けドラマよりも総合的な知識が必要です。

 

日本でいうクレヨンしんちゃんのような立ち位置です。

 

もちろん、キャラクターの動きや感情は実写ドラマより分かりやすいので、英語が完全に理解できなくてもある程度楽しめます。

 

僕は渡米してからずっとスポンジボブを見て育ってきましたが、22歳になってやっと理解できるジョークなどもあり、今でもスポンジボブから学んでいます。

 

全ての世代が、英語とアメリカ文化を笑いながら勉強できる汎用性の高い教材です!

 

【類似番組】

Phineas and Ferb

Chowder

The Amazing World of Gumball

難易度★★★☆☆:The Office

www.youtube.com

【番組概要】

スティーブ・カレル演じるマイケル・スコットを中心とした、とあるオフィスワーカーたちの「ありそうだけどどこかおかしい日常」を、ドキュメンタリータッチに撮影したモキュメンタリー作品。

 

【解説】

スポンジボブなどのアニメ作品と、iCarlyなどの実写コメディである程度笑えるようになった僕は、大人向けのコメディドラマを見るようになりました。

 

登場するボキャブラリーや時事ネタが豊富になり、きつい外国なまりの英語を話すキャラクターも登場するようになります。

 

とはいえ、動きやシチュエーションによる笑いもある程度存在するので、眺めているだけでもある程度は楽しめるように作られています。

 

【類似番組】

Friends

Two and a Half Men

Oramge is the New Black

Big Bang Theory

など

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難易度★★★★☆:Family Guy

www.youtube.com

【番組概要】

東海岸の架空の街クアホグに住むピーター・グリフィン一家の、シュールで暴力的で下ネタ満載な毎日を描く大人向けアニメ作品。

 

【解説】

クレヨンしんちゃんを100倍大人向けにしたような問題作です。

キャラクターの頭は吹っ飛ぶし、下ネタは頻発するし、人種差別も平気でします。

実写ドラマでは不可能な演出も、アニメだからこそ実現できちゃいます。

 

その行き過ぎた演出は過去に何度も騒動になっており、はっきり言って好き嫌いがかなり分かれる作品です。

 

その代わり、政治や芸能関連の時事ネタやパロディがものすごくたくさん登場するので、本当にアメリカ社会のことを分かっていないと笑えません。

だからこそ、自分の実力チェックにはもってこいなんです!

 

逆にそういうのをわかった状態で見ると、かなりの高確率でツボに入ります。

僕はどの回を見ても、大体3か所くらいは腹を抱えて笑うシーンがあります。

 

【類似番組】

Simpsons(Family Guyほど過激じゃない)

American Dad(Family Guyと同じ作者)

King of the Hill(圧倒的にこっちの方がシュール)

South Park(Family Guyよりさらに過激)

難易度★★★★★:The Daily Show

www.youtube.com

【番組概要】

南アフリカ出身のコメディアン、トレバー・ノアが、ニューヨークからお届けする社会風刺型ニュース番組。月曜から金曜日まで毎晩30分放送中。

 

【解説】

深夜帯によくやっている、時事問題をコメディアンが扱う番組のひとつです。

その中でもかなり長く続いている番組です。

 

ニュースの内容は多岐にわたりますが、多くはアメリカの政治に関連したもの。

毎回かなり深いところまで問題を掘り下げ、どういったことが問題なのか、世間ではどういった意見が上がっているのか、なども分かりやすく教えてくれます。

 

そして極めつけはトレバーの切れ味鋭いツッコミ!

 

この番組はかなりリベラルな立ち位置なため、保守派の政策についてはかなり鋭く切り込んでいきます。

その切り込んでいく際のワードチョイスや例え方が、毎回秀逸すぎるんです!

 

僕もかなりリベラルな人間なので、番組を見終わった後は

「よくぞ言ってくれた!」

というある種の爽快感が残ります。

 

もちろんこれらの内容を伝える過程で、別の時事ネタ・あるあるネタ・皮肉たっぷりのアメリカンジョークなどを交えていくので、すべてを理解するにはかなりの教養が必要です。

しかもニュース番組風の演出のため、演者の動きは少なく、今まで紹介したアニメやドラマと比べて内容がかなり理解しづらいです。

 

僕も最初から最後まで完璧にすべてのジョークを理解できたことは一度もありません。

でもだからこそ、理解できた時はすごくうれしいし、もっと勉強しようというモチベーションにもつながります。

 

この番組を見ながら笑えるようになったら、あなたはアメリカのネイティブスピーカーばりの力を備えているといっていいでしょう。

 

【類似番組】

Last Week Tonight

The Late Show

The Tonight Show

自分の好きな番組を教材にしよう

今回ご紹介した

iCarly, Spongebob Squarepants, The Office, Family Guy, The Daily Show

の5番組は、すべて僕が面白いと思って定期的にみるようになったものです。

 

決して勉強のために見ていたわけではありません。

 

もちろんきちんとした教材を用いて勉強する時間も必要ですが、僕がこれらのコメディ番組を選んだように、自分が何回も見たいと思えるテレビ番組や映画を使って英語を勉強するのもかなり効果的です。

 

好きなものを教材にしている限りは、勉強に飽きることもありません。

 

みなさんもこの記事を参考に、長く愛せる「自分だけの教材番組」を見つけてみてくださいね!

 

ではまた次の記事でお会いしましょう!

アメリカで小学校生活を送った僕が10年前を振り返って伝えたい「ありがとう」

どうも、初恋相手はアイ・カーリーのミランダ・コスグローヴのマルヒロです。

 

ご家族での海外移住を考えている方にとって、お子さんの環境変化に対するケアというのはすごく気になるポイントだと思います。

 

僕は7歳のときに父親の仕事の都合でミシガン州へ移住したのですが、当初はかなり精神的にきつい部分がありました。

それでも今となっては、当時あの年齢であの貴重な体験ができたことを心から感謝しています。

 

そしてこの記事を書いている今、僕は10年ぶりにミシガンに滞在しています。

 

ちょうどいいタイミングなので、今回は実際に駐在を経験した子どもの目線から、親にしてもらってうれしかったことをまとめていきます!

 

題して「10年ぶりに伝えるありがとう」です!

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好きなだけテレビを見させてくれてありがとう

下の記事で詳しく説明していますが、現地校に入学した僕は、言葉と文化の壁のせいでクラスメイトからいじめられました。

そのいじめのストレスから僕を救ってくれたのはテレビ番組でした。

 

特にスポンジボブが大好きで、スポンジボブがテレビの中で変なことをやっている間は嫌なことを忘れられました。

スポンジボブのセリフをまねすることで少しずつ英語を覚え、スポンジボブのおかげでアメリカ文化も学ぶことができました。

 

いじめのターゲットから外れるようになったきっかけも、コメディ番組でいじめられっ子がいじめっ子に対して悪口を言い返したシーンを見たからでした。

 

実はテレビが見たいあまりに学校の宿題をしなかったこともあったのですが、もしあそこで

「テレビばっかり見ていないで英語の勉強しなさい!」

と言われていたら、それこそストレスに押しつぶされていたかもしれません。

 

スポンジボブの再放送を「もうそれ何回も見てるじゃん」と笑いながらも、僕の気のすむまで見させてくれて本当にありがとう。

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二人も家庭教師をつけてくれてありがとう

もちろん僕の英語力のすべてがスポンジボブで培われたわけではありません。

 

学校でのコミュニケーションに苦戦していた僕を見て、両親は人づてに二名のチューター(家庭教師)を付けてくれました。

 

一人は学校の勉強を見てくれる30代の男性教師。

ゆっくり聞きやすい英語を話しながら、何度も丁寧に勉強を教えてくれました。

僕が興味のありそうなテーマに関する話題を毎週持ってきてくれて、たまには庭で一緒にキャッチボールをすることもありました。

その後彼とは家族ぐるみの付き合いをするようになり、親戚のおじさんのような感覚でいろいろなことを話せる関係になりました。

 

もう一人はとにかく英会話力をアップさせるための20代の男性教師。

日本のアニメやゲームが大好きで日本語もとても流ちょうでした。

でも授業中はその日本語を一切封印して、わざと若者っぽい早口で僕に話しかけてきました。僕はそれに必死に食らいつき、何度も失敗しながら少しずつリアルな会話力を身に付けました。

逆に彼は彼で日本語を勉強したいということで、30分会話をした後に、30分母親が彼に日本語を教えるという形式をとっていました。

 

この全くタイプの異なる2名の家庭教師がいてくれなかったら、僕の英語力はここまで向上しなかったでしょう。

そして学校の勉強にもついていけなかったでしょう。

 

大人になって振り返ってみると、二人の家庭教師をつけるというのは経済的にも負担のかかることだったと思います。

それでも僕のことを思って家庭教師をつけてくれてありがとう。

家では日本語をつかってくれてありがとう

ご家庭によっては家でも極力英語を使うところや、日本語のテレビを見ることを禁止するところもあるそうですが、うちはそういうことは一切ありませんでした。

家に帰ってくれば日本語で話すし、時折祖父母の家から送られてくる日本のお笑い番組のDVDや、ケーブルテレビの日本語放送も見させてくれました。

 

もちろん徹底して英語の環境にしていたら、今よりさらに流ちょうな英語を話せていたかもしれませんが、同時に今ほど流ちょうな日本語は話せていなかったと思います。

 

日本に帰国した後も、多少のカルチャーショックを感じつつも、割とスムーズに日本の学校生活になじむことができました。

帰国子女を何人も見てきた先生にも

「5年間もアメリカにいた割に日本語がしっかりしている」

と言っていただきました。

 

家の中では日本語がオーケーだったことでストレス発散にもなり、すごくいいバランスで日英両方の言語力を維持できたと思います。

常に日本語に触れさせてくれて、ありがとう。

補習校を辞めさせてくれてありがとう

これはかなり賛否が分かれると思いますが、僕は小学校4年生が終わった段階で、日本人向けの補習授業校を辞めました。

 

これにはいくつか理由があったのですが、最大の理由は毎週土曜日が学校でつぶれてしまうこと。

 

最初は日本語が使える環境にいれることが楽しかったのですが、あるときから補習校に通うことで現地の友人の誕生日パーティーに参加できなかったり、やりたかった習い事に通えなかったりすることが増えました。

 

僕がそのことを不満に思い、補習校を辞めたいと言い出すと

「せっかくアメリカにいるんだし、最大限にその時間を活かしてほしい」

ということで、すぐに許可してくれました。

 

補習校を辞めたことで、小学5年生、6年生でやる歴史の内容がごっそり抜けていたり、一時的に算数や国語の能力が著しく下がったりはしました。

 

それでもアメリカで過ごす時間を優先してくれてありがとう。

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僕の「得意」を見つけさせてくれてありがとう

ミシガンで過ごす5年間で、僕はたくさんの習い事を試しました。

 

サッカー、ゴルフ、テニス、フィギュアスケート、ホッケー、バスケ、水泳、漫画、美術、演技、ダンス、ドラム

 

僕がやりたいと言ったものと、親が勧めてくれたものが半々くらいあります。

 

僕はもともと運動が得意ではなく、なおかつ飽き性なため、この習い事の多くは続きませんでした。

多分お金も相当無駄にしたと思います。

 

でもどの習い事をしているときも、

「あなたはこの競技のこの部分が向いている」

「逆にあなたはこういうのは苦手だね」

と客観的に分析してくれました。

 

そのおかげで、僕はいつしか自分で自分の得手不得手を分析できるようになりました。

 

結果として、「ドラム」という一生かけて追及したいものが見つかり、「舞台に立って人を楽しませたい」という大きな夢まで見つかりました。

 

一生モノの「夢」を見つけるきっかけをくれて、ありがとう。

人見知りの殻を破らせてくれてありがとう

僕は根っからの人見知りです。

今でも結構人見知りはするのですが、これでもかなり改善しました。

特に英語を使っているときなんか、自分からどんどん話しかけちゃいます。

 

もちろんアメリカにいるだけでコミュ力はおのずと上がるとは思いますが、それに加えて僕の両親はあえて僕を突き放すようなこともしました。

 

レストランで「今日は自分で全員分注文してみな」とか

マジックショーでマジシャンがお手伝いを探しているときに「ほら、手を挙げてみな」

 

といった感じで。

 

最初は緊張したし、その両親の無茶ぶりがプレッシャーだったのですが、しばらくすると結構慣れました。

慣れてくると、

「僕だって一人で注文できるんだ!」

「手挙げたら舞台に立たせてもらえた!」

といった経験が自信になり、どんどん人見知りが解消していきました。

 

親鳥がひなを巣から突き落とすようにして、僕に自信をつけてくれてありがとう。

(もしできれば、もう少しハードルの低い無茶ぶりからしてほしかったけどね)

さいごに

ということで、僕がミシガンで過ごした日々を振り返って

「これは親に感謝しているな」

と感じたことをまとめてみました。

 

もちろん子どもにも家族にも様々なタイプがあり、僕がうれしかったことでもほかの人にとってはとてつもないストレスになる可能性があります。

ご家庭によっては、補習校を辞めさせるなんて考えられないという方もいらっしゃると思います。

 

あくまでこれは、僕にとってありがたかったことのリストです。

本当に重要なのは、ご家族がお子さんと常にコミュニケーションを取りながら、そのお子さんにあった方法でアメリカでの移住生活を経験させてあげることだと思います。

 

駐在を経験する子どもからすると、海外での生活は想像以上に孤独感を感じました。不安や恐怖で眠れない夜もありました。

だからこそ、日本にいるときの何倍も家族間のコミュニケーションを大事にしていただければと思います。

 

やりすぎくらいがちょうどいいです。

 

この記事が、少しでもみなさんの不安や悩みを解消するきっかけになりますように。

 

それでは、また次の記事でお会いしましょう!

駐在家族に届け!現地校に通うなら知っておきたいアメリカのボール遊び

どうも、好きな球技はゴルフのマルヒロです。

 

早速ですがクイズです。

ドッジボールは1試合で何個のボールを使うでしょうか?

 

多くの方は1つかせいぜい2つと答えると思います。

ですがアメリカの学校で遊ぶドッジボールは違います。

たくさんのボールが飛び交います。それはもう戦場のように・・・。

 

僕はそれを知らずに7歳で渡米し、現地校でとんでもないカルチャーショックを受けました。

 

そんな戸惑いを少しでも減らすため、今回はアメリカの学校では当たり前だけど日本ではなじみのないボール遊びのルールを4つご紹介します!

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アメリカ式ドッジボール(American Dodgeball)

ドッジボール自体はアメリカでもかなりポピュラーな遊びです。

ドッジボールがテーマの映画もあるし、大人向けの公式大会もあります。

 

ですが日本の小学校などで行われているものとは、一部のルールが違います。

たくさんのボールを同時に使う

公式ルールでは6個のボールを使いますが、6個以上のボールを使う場合も多々あります。

そしてそれらのボールをセンターラインに並べます。

 

試合の開始はジャンプボールではなく、このセンターラインにあるボール急いで取りに行くところから始まります。

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画像:Aaaaaaaaaand........ DODGEBALL! / Thirteen of Clubs

6個のボールを使う公式ルールでは、

  • 向かって右側の3つしか取りに行ってはいけない
  • ボールを掴んだら一度既定のラインに下がるまでは投げてはいけない

というルールがあるのですが、多くの小学校ではこの部分のルールが徹底されていません。

足が遅い人間がここで手こずると、その瞬間やられます。

はっきり言って僕のような「足遅い芸人」には無理ゲーです。

外野がない

日本のドッジボールでは攻めの起点となる外野が、アメリカ式では存在しない場合が多いです。

アウトになった人はサイドライン脇に並び、復活を待ちます。

もちろん外野を設けるルールもあり、その場合は日本と同じようなルールが適用されます。

復活するには

アウトになった人が復活するためにできることは何もありません。

しかし、相手チームが投げたボールを味方チームがキャッチした場合のみ、一人ずつコートへ復活することができます。

そしてボールをキャッチされた側が代わりにアウトになります。

 

つまり、味方の活躍を待つしか復活の道はありません。

 

僕はこのルールを知らず、自分が投げたボールがキャッチされた際に「アウトの列」に並ばなかったため、先生やクラスメイトからめちゃめちゃ怒られました・・・。

諸刃の剣「ボールブロック」

たくさんのボールが飛び交うアメリカ式ドッジボールでは、手に持ったボールを使って飛んでくるボールをブロックする戦法が有効です。

相手にボールを投げさせ、それをブロックして味方に渡し、一斉攻撃をしかけるという戦法もあります。

 

ですが長時間一つのボールを保持してブロックばかりするのは嫌われます。

場合によってはルール違反になります。

 

あくまで戦法の一つとして覚えておくだけにとどめましょう。

 

以上のルールを覚えておけば、アメリカ式ドッジボールでも戸惑うことなくプレイできるでしょう!

 

ではここからは、ドッジボール以外のポピュラーなボール遊びを見ていきましょう!

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テザーボール(Tether Ball)

大人の身長より高いポールから紐がぶら下がり、その先にはボールがついている。

こんな謎の遊具を映画やドラマで見かけた方も多いのではないでしょうか?

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画像:DSC01450 / classroomcamera

こちらはアメリカでは昔から親しまれている"Tether Ball"という遊びで使います。

 

1対1でポールをはさんで向かい合い、お互いにボールを打ち合って遊びます。

片方は時計回り、もう片方は反時計回りでボールを打ち返し、先にひもをすべてポールに巻き付けたほうが勝ちというシンプルなルールです。

 

学校で遊ぶ場合には何人もの子どもが列を作り、負けた人がどんどん交代していくシステムが一般的です。

 

打ち返す強さや打ち返す角度、タイミングなどをずらして相手に打ち返させないことで、こちら側の「回転数」を稼ぎます。

やってみると意外と難しいので、大人でも結構楽しめちゃいます。

フォースクエア(Four Square)

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画像:Four square with Foursquare / magerleagues

その名の通り、4つの四角い陣地にそれぞれ人が立ち、その中でボールを弾ませて遊ぶゲーム。

 

地域や学校によって色々なローカルルールがありますが、僕がよくやっていたのは

  • 自分の陣地でバウンドしたボールを、ほかの陣地に向かって手で打ち返す
  • ボールをキャッチしたり、蹴ったりするのは禁止
  • 自分の陣地に来たボールを打ち返せなかった場合、もしくは打ち返したボールがバウンドせずに場外へ出た場合はアウト
  • ボールは四角の中であれば何バウンドでもOK
  • アウトになった人は抜け、残りのプレーヤーは空いたマスに詰める
  • 対戦中の4人以外は四角の外の列で待ち、誰かがアウトになったら列の先頭の人が4番(もしくはD)の陣地に入る

といった内容です。

 

ちなみに僕の学校には、8等分された円を使って8人で対戦する「エイト・スクエア(Eight Square)」という遊びも存在していました。

 

今思うと、エイト・スクエアってスクエアじゃないですね( ^ω^)・・・

フリンチ(Flinch)

"Flinch"とは英語で「ひるむ」「ビビる」といった意味です。

このゲームはプレーヤーが円を作り、真ん中に一人鬼を立てるところから始まります。

 

鬼はボールを持ち、円になったプレーヤーの誰かに向かって投げます。

 

ここまでは簡単ですが、このゲーム最大のみそは

「ボールをキャッチするとき以外は動いてはいけない」

というルールです。

 

自分の隣の人に向かってボールが投げられたのに、自分にボールが来たと思って反応(Flinch)してしまった瞬間、その反応した人がアウトになります。

また、鬼はフェイントをかけることもできるので、そのフェイントに騙されて体を動かしてしまった場合もアウトです。

さらに、体を動かさないようにしすぎたあまり、自分に投げられたボールをキャッチできなかった場合もアウト。

 

これ、やってみると結構神経使います。

なぞの緊張感につつまれます。

ちなみに僕なりのコツは、ボールをできるだけ低い位置でキャッチするようにして時間を稼ぐことです。そうすることで反応が遅れても対応できます。

 

もちろん、鬼が誰に向かって投げたかわかりづらい場合や、明らかにキャッチできないボールを投げた場合は仕切り直しとなります。

 

このゲームには、どんどんアウトになった人が鬼と交代するルールと、アウトになった人から抜けていくルールがあります。

人数や時間に応じてルールを変えられるので、どんなときでも遊べる楽しいゲームです。

ルールを覚えてプレイグラウンドになじもう!

アメリカ式ドッジボール

テザーボール

フォースクエア

フリンチ

 

という4種類のボールを使ったゲームをご紹介しましたが、気になるゲームはあったでしょうか?

どれも日本ではあまりなじみのないゲームですが、実際にやってみるとかなり盛り上がります。

 

こういったゲームのルールを覚えておくと、いざアメリカの現地校で昼休みに遊ぶとなったときに、比較的スムーズになじめると思います!

 

僕は初日の体育の時間にいきなりアメリカ式ドッジボールをやらされ、一切ルールがわからずにかなりメンタルをやられました・・・。

そんな思いはしてほしくないので、これから駐在予定のご家族にはこういった遊びのルールをぜひとも覚えていただければと思います!

 

それでは、また次の記事でお会いしましょう!

【アメリカの音大の授業を体験①】歴史:ジャズはなぜニューオーリンズで生まれたのか

どうも、ジャズ史ガチ勢のマルヒロです。

 

「ジャズ専門音大ってどんな授業をしているんだろう?」と気になった方ってどれくらいいるんでしょうか?

そんな方々のために、僕が大学で学んだ内容を自分なりにまとめてみなさんにご紹介するシリーズをスタートします!

 

今日はJazz History(ジャズの歴史)の授業から、ジャズの誕生について説明していきましょう!

 

この記事を読めば

①フランス植民地の特徴

②20世紀の白人と黒人の関係性

③どうしてジャズはここまで複雑なのか

などが学べちゃいます!

 

※当時の人種区分をわかりやすく説明するために「白人」「黒人」という表現を多用します。ご了承ください。

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19世紀のニューオーリンズの特徴

第3の人種

19世紀のニューオーリンズには、ヨーロッパ系の白人とアフリカ系の黒人に加え、その白人と黒人の間に生まれたクレオール人と呼ばれる「第3の人種」がいました。

 

このクレオール人が、ニューオーリンズの文化を語るうえで重要な役割を持ちます。

フランス植民地は黒人に優しい

アメリカ合衆国のほとんどはもともとイギリスの植民地だったため、そこに住み着いた白人もイギリス系の白人ばかりでした。

 

イギリス人は、ほかのヨーロッパ諸国の移民よりもアフリカ人に対して排他的でした。

理由は諸説ありますが、一般的にはイギリスが島国だったからといわれています。

マルヒロの顔

一瞬日本の「島国文化」が頭をよぎったよね

一方でニューオーリンズが位置するルイジアナはもともとフランスの植民地。

フランスやスペインなどの地中海に面した国々は、アフリカと物理的に距離が近かったこともあり、黒人に対する態度もイギリス人に比べてかなり友好的だったようです。

 

そしてこのフランス植民地の特色は、ルイジアナがアメリカに合併した後も残ります。

自由な有色人種のクレオール人

フランス植民地の文化を受け継いだニューオーリンズでは、奴隷解放宣言前から有色人種にもある程度の自由を与えていました。

毎週決まった時間は「奴隷の時間」とし、その時間は特定の場所であれば、アフリカの伝統的な民族音楽を演奏したり踊ったりすることが許可されていたのです!

 

奴隷解放宣言以降はさらに自由度が増します。

ほかの地域では「Black」とみなされるクレオール人は、白人とほぼ同じ権利を有する「自由な有色人種」として生活していました。

クレオールではない黒人も、事前に許可さえとれば居住エリア外での「黒人音楽」の演奏が許されていました。

 

まあ、これって現代人の僕らが見ると

「いや全然差別的じゃん!」

って感じですが、当時のほかの地域と比べるとだいぶ緩いんですよ。

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奴隷解放宣言直後のニューオーリンズ音楽

白人の音楽

ニューオーリンズの白人は、ヨーロッパで流行していた舞踏音楽を好んで演奏していました。

白人のミュージシャンは、クラシック音楽の高度な音楽理論をしっかり理解しており、高度な知識と技術を持ち合わせたエリート的存在でした。

黒人の音楽

一方黒人は、高度な音楽理論やヨーロッパ的な正しい演奏技術を学ぶ機会がありませんでした。

 

しかし、彼らにそんな必要はありません。

もともとアフリカ大陸では音楽は生活の一部で、音楽を「学問的に教える」という概念がそもそも存在しないのです。

だから彼らは、アメリカ大陸に奴隷として連れてこられたころからずっと、「習うより慣れよ」精神で音楽を受け継いでいました。

 

20世紀になってからもその風習は変わらず、ニューオーリンズの黒人たちは、白人たちが演奏している楽器を見よう見まねで習得していました。

しかも面白いことに、彼らは自分たちが先祖代々受け継いできたアフリカのリズミカルな音楽を表現するために、独自の奏法を開発していました。

 

そのためニューオーリンズの黒人たちは、白人と同じ楽器を使いつつも、白人音楽とは全く違う音楽を演奏していたのです。

クレオール人の音楽

クレオール人はというと、実は白人と全く同じ音楽を演奏していたんです。

彼らは肌の色が違うということ以外は、ほとんど白人と同じ扱いでしたよね?

だから彼らは白人と同じ場所で同じ音楽理論を学び、白人たちと同じように舞踏音楽を演奏していました。

突然やってきた「ジム・クロウ法」

そんな感じで白人・クレオール人・黒人という独立した3つのコミュニティが成立していたニューオーリンズですが、あるときこの構図がガタガタと崩れ落ちます。

 

実はアメリカでは、19世紀終盤から各地で黒人に対する差別を強化する法律が制定され始めました。

これらの法律をまとめて「ジム・クロウ法」と呼ぶのですが、1900年ごろにはニューオーリンズの黒人たちも「ジム・クロウ法」に苦しめられます。

 

そしてこのジム・クロウ法は、クレオール人を黒人と同じように扱うように定めました。

 

それまで別々だった居住エリアも統合され、クレオール人と黒人は強制的に同じエリアに住まわされました。

 

これにはクレオール人も黒人も大混乱。

 

もともとクレオール人は「自由な有色人種」だったので、「制限のある黒人」を下に見ていたんです。

黒人もその構図に慣れていたため、クレオール人とうまくなじむことができませんでした。

マルヒロの顔

めっちゃ威張ってた先輩が留年して同級生になって気まずい感じに近いね

しかし皮肉にも、このジム・クロウ法による社会の変化がジャズを生みます。

 

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ジム・クロウ法後のニューオーリンズ音楽

黒人とクレオール人の間で始まる音楽的交流

ジム・クロウ法によって黒人と全く同じ扱いを受けることになったクレオール人。

白人とほぼ同じ扱いだったクレオール人が黒人と同じエリアに住むということは、それまで交わることのなかった白人文化と黒人文化が必然的に交わることを意味します。

 

最初はお互いになじめなかった両者も、少しずつお互いのグループが持ち込んだ文化を認めだします。

 

その結果、黒人はクレオール人からヨーロッパ的な音楽理論を習得し、代わりにクレオール人は黒人からアフリカ的なリズムを習得します。

さらに両者はお互いの演奏技術も共有します。

 

ヨーロッパの高度な音楽理論×アフリカの高度なリズム×それぞれが持つ高度な演奏技術

 

この掛け算の答えがジャズです。

www.youtube.com

この新しい音楽が持つ斬新さと複雑さは、すぐにニューオーリンズ中のミュージシャンの間で流行し始めました。

真っ先に真似する白人たち

「黒人たちが新しい、高度な音楽を作った」と聞いて黙っていないのが当時の白人たちです。

 

彼らは黒人たちのジャズを聴き、真似し、自分たちの音楽として真っ先に発表します。

それが1917年に発表された「オリジナル・ディキシーランド・ジャズ・バンド(ODJB)」による"Livery Stable Blues"

www.youtube.com

彼らは「俺たちがジャズを開発した。黒人は俺たちをパクった。」と主張し、彼らの"Livery Stable Blues"こそが世界初のジャズだとしました。

ですが、実際にはこれ以前に発表された黒人ミュージシャンの音源で、すでにジャズっぽい演奏をしていることが確認されています。

 

こちらの動画は1913年の黒人オーケストラによる音源です。

ジャズとまではいかなくても、リズミカルな演奏や複数のメロディの重なり合いという、初期のジャズの特徴的な要素がすでに確認できます。

www.youtube.com

もし本当に黒人が、1917年にODJBが発表した音源をパクったのだとしたら、この1913年の音源のような演奏はどこから来たのでしょうか?

そう考えると、ODJBの主張は誤ったものだといえますよね。

 

また、ODJBの演奏にはジャズにとって最も重要な要素である「即興演奏」という概念が存在しません。

 

上のODJBの音源をもう一度よく聞いてみてください。

繰り返し演奏される動物の鳴きまねが、毎回全く同じように演奏されています。

二つ上のKing Oliverによるジャズの演奏では、同じメロディの繰り返し部分でも毎回少しずつアレンジがされており、全く同じように演奏されている部分は一か所もありません。

 

つまりODJBは、あくまで世界で初めて「ジャズ」という言葉を使って音源を発表したグループ、というほうが正確なのです。

マルヒロの顔

当時黒人が音楽を録音するのはなかなか難しかったから、余計にODJBの主張が受け入れられちゃったんだよね

ちなみに、世界初のジャズは誰が演奏したか、ということに関してはいまだに議論されています。

まとめ

ということで、ジャズがどのようにしてニューオーリンズで生まれたかということの解説を通して、僕が通っているCJCでの授業内容を体験していただきました!

 

まとめると、

  1. ニューオーリンズは白人、クレオール人(黒人と白人のミックス)、黒人という3つの独立した人種区分
  2. ニューオーリンズはフランス植民地だったため、有色人種にもやさしく、特にクレオール人はほとんど白人と同じ扱いだった
  3. 当時の白人とクレオール人ミュージシャンはクラシック的な高度な音楽理論に関する素養があった
  4. 当時の黒人ミュージシャンは独自のアフリカ由来の音楽文化をはぐくんでいた
  5. ジム・クロウ法によって黒人とクレオール人が同じ人種として扱われるようになり、ヨーロッパ的な文化とアフリカ的な文化が融合し、ジャズが誕生

となります。

 

僕はこの流れを学んだとき、人種差別がなかったらジャズは生まれていなかったのかもしれないという風に考えてしまいました。

もちろん人種差別は奨励されるべきものではありませんが、このなんとも暗い過去を背負っているからこそ、ジャズにはジャズ特有の深みがあるのかもしれません。

 

皆さんはこの記事を読んでどのようなことを感じましたか?

今までとは違った視点で音楽を見ることができたでしょうか?

CJCの授業の雰囲気は少しでも伝わったでしょうか?

 

この記事に関する質問や、体験授業シリーズのリクエストなどがある方は、ぜひぜひコメントやツイッターで教えてください!

 

それではまた次の記事でお会いしましょう!